高級で上品なイメージのある胡蝶蘭。胡蝶蘭は良い意味の花言葉が多く、よくお祝いの席で贈られる花でもあります。

この記事では、胡蝶蘭の花言葉や特徴などをまとめました。胡蝶蘭がよく贈られるシーンや贈る際の相場などもお伝えしますので、ご参考になれば幸いです。

胡蝶蘭の花言葉をテーマ別に紹介

胡蝶蘭にはたくさんの花言葉があるため、ここでは以下3つのテーマに分けてご紹介します。

  • 愛情・幸福がテーマの花言葉
  • 英語の花言葉
  • お祝い・尊敬がテーマの花言葉

胡蝶蘭はどの花言葉もポジティブな意味のため、相手を選ばずに送ることができるでしょう。それでは、花言葉について詳しくご紹介します。

愛情・幸福がテーマの花言葉

愛情や幸福がテーマの胡蝶蘭の花言葉は、以下の通りです。

  • 幸福が飛んでくる
  • あなたを愛する
  • 純粋な愛
  • 清純

「幸福が飛んでくるという花言葉は、胡蝶蘭の花の形が由来とされています。胡蝶蘭は2枚の大きな花びらが横に広がり、まるで羽ばたいているような姿を連想させます。そこから「幸福が飛んでくる」という意味が付けられました。

また、「清純」という花言葉は胡蝶蘭がもつ上品な雰囲気や白色のイメージにぴったりではないでしょうか。純粋さや潔白を象徴するカラーのため、結婚式などにもよく似合う花です。

お祝い・尊敬がテーマの花言葉

お祝いや尊敬がテーマの胡蝶蘭の花言葉は、以下の通りです。

  • 尊敬
  • 進出
  • 活発
  • 商売繁盛

ビジネスのお祝い事で胡蝶蘭を贈るのは、一種の慣習となっています。ビジネスでのお祝いに胡蝶蘭を贈るようになったのは、「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉があったためとされています。

「進出」「商売繁盛」の花言葉は、胡蝶蘭がビジネスでよく使われるようになってから、後付けされた花言葉のようです。また、「尊敬」という花言葉もあるため、胡蝶蘭を贈ることで相手を敬う気持ちも表現できますね。

英語の花言葉

花言葉はそれぞれの国で付けられているものもあり、日本語と英語で花言葉が異なることも珍しくありません。胡蝶蘭の英語の花言葉は、以下の通りです。

  • Gaiety:陽気な
  • Love:愛
  • Beauty:美しさ
  • Luxury:高貴、豪華
  • Refinement:洗練

胡蝶蘭が「愛」を表すのは、日本の花言葉と同じですね。「高貴」「洗練」といった花言葉は、胡蝶蘭がもつ上品な雰囲気を表しているのでしょう。また、「陽気な」という花言葉は日本語にはなく、英語ならではの胡蝶蘭のイメージが新鮮です。

いずれにせよ、日本語も英語もポジティブな花言葉のため、胡蝶蘭はさまざまなシーンで贈りやすい花といえるでしょう。

胡蝶蘭はどんな花?特徴を紹介

胡蝶蘭

ここまで、胡蝶蘭の花言葉をご紹介しました。続いては、胡蝶蘭の特徴をより詳しく見ていきましょう。

科目ラン科
原産地東南アジア
開花時期1〜5月
誕生花1/6・1/15・1/16・1/17・2/17・3/2・5/19・10/17・11/15・12/3・12/30
花の色白・ピンク・青・紫・黄色
別名ファレノプシス

実は胡蝶蘭は色が豊富

胡蝶蘭といえば白い花のイメージではないでしょうか。実は胡蝶蘭は色が豊富であり、白以外にもピンク・青・紫・黄色などがあります。

胡蝶蘭の基本の色は白ですが、カラフルな胡蝶蘭は専用の塗料で色付けされています。なお、花の命には影響しない専用塗料で色付けされているためご安心ください。白い胡蝶蘭が多いなか、カラフルな胡蝶蘭を贈ると新鮮で良いかもしれません。

また、花の中央部分と花びらの色が異なる胡蝶蘭はリップ系と呼ばれています。中央部分が赤、花びらが白のリップ系胡蝶蘭は紅白カラーでおめでたい席にもぴったりですね。

胡蝶蘭の名前の由来

胡蝶蘭の別名はファレノプシスといい、英名(学名)の「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス アフロディーテ)」から付けられました。

「Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス アフロディーテ)」は、もともとギリシャ語が由来です。ギリシャ語でphalaina(ファライナ)は「蛾」、opsis(オプシス)は「〜のような」となり、直訳すると「蛾のようなアフロディーテ」を意味します。蛾は日本であまり良い印象ではないため、蝶に置き換えられたという説もあります。

また、アフロディーテは別名ヴィーナスと呼ばれるギリシャ神話の女神です。アフロディーテは美・愛・豊穣をつかさどり、非常に美しい女神として知られています。美しく神々しいアフロディーテの姿は、胡蝶蘭のイメージにも合っていますね。

胡蝶蘭がよく贈られるシーン

胡蝶蘭

胡蝶蘭が贈られるのは、お祝いやお悔やみなどのシーンです。なぜこの2つのシーンで胡蝶蘭はよく贈られるのでしょうか。それぞれのシーンで贈るときの注意点なども合わせて見ていきましょう。

結婚祝いや開業祝いなどのお祝いシーン

胡蝶蘭は結婚祝いや開業祝いなど、あらゆるお祝いの席で飾られる花です。花言葉「幸福が飛んでくる」が、相手の幸福を祈るお祝いの気持ちを表すのに向いているためと考えられます。

胡蝶蘭は大きいものだと、10〜15cm程度の花を咲かせるため非常にゴージャスです。お祝いの席を華やかに彩ることができ、ビジネス・プライベートどちらのお祝いでも相手に喜んでもらえるのではないでしょうか。

もし結婚祝いで胡蝶蘭を贈る場合は、「結婚式場に届ける」または「新郎新婦の自宅に届ける」などが考えられます。胡蝶蘭は大きくて持ち運びが大変なため、結婚式場に届けると新郎新婦が持ち帰るのが大変な可能性があります。結婚祝いとして贈りたい場合は、新郎新婦に一度確認してから自宅に送るなどを検討してみると良いでしょう。

葬儀などのお悔やみシーン

お祝いのイメージがある胡蝶蘭ですが、葬儀などのお悔やみシーンに供花として供えることが可能です。四十九日までは白色でトゲのない花を供えるのがマナーとされているため、胡蝶蘭を供えることはまったく問題ありません。

ただし、キリスト教式の葬儀では白い胡蝶蘭や菊より、白いユリやカーネーションが望ましい場合があります。参列する葬儀の宗派に合わせて、供える花は変えることを検討しましょう。

また、胡蝶蘭を供花として手配する際は、花屋さんに葬儀用ときちんと伝えることが大切です。供花だと伝えることでラッピングを控えめにしてくれます。胡蝶蘭はお祝いでよく贈られる花のため、もし花屋さんにお祝い用と勘違いされてしまった場合は華美なラッピングになってしまう恐れがあるため気を付けましょう。

胡蝶蘭の相場はいくら?贈る際の値段目安

胡蝶蘭は本数や大きさなどによって、1万円から5万円など相場に幅があります。いくらの胡蝶蘭を贈るか決める際は、基本的に贈るシーンと相手との関係性で検討するのが良いでしょう。胡蝶蘭を贈る主なシーン別に、相場感を以下にまとめました。

【胡蝶蘭を贈るシーン・相手別の相場】

シーン贈る相手との関係性相場
新築・引っ越し祝い友人・知人5,000〜10,000円
家族・親せき10,000〜30,000円
開業・開店祝い一般的な取引先10,000〜30,000円
親しい取引先30,000〜50,000円
昇進・昇格祝い上司20,000〜25,000円
取引先30,000〜35,000円
葬儀友人・知人10,000〜15,000円
家族・親せき10,000〜30,000円

花屋さんに手配する際は、胡蝶蘭を送りたいことと予算を伝えればちょうど良くアレンジしてくれます。胡蝶蘭は立て札をつけることも多いため、立て札に書く内容も事前に考えておくとスムーズに手配できます。

胡蝶蘭は育てることも可能

ここまでは胡蝶蘭を贈る側の視点でさまざまな情報をお伝えしましたが、胡蝶蘭を受け取ったときは手入れ次第で長期間育てることが可能です。胡蝶蘭の花もちは1〜3ヶ月程度が平均的です。花が終わったあとも二度・三度と開花する場合があり、上手くいけば数年間胡蝶蘭を楽しめます。花が落ちたあとに再び花を咲かせることを「二度咲き」や「二番花」といいます。

胡蝶蘭を長く楽しむためには室温・水やり・日光に気を配りましょう。胡蝶蘭を育てるのに最適な温度は室温15〜25度とされています。日当たりと風通しが良い場所へ置くのがおすすめです。根腐れを防ぐために水やりは控えめにし、10日に1回程度のペースで根元に水を与えましょう。

胡蝶蘭の花が落ちたら、花茎の4茎目あたりをカットし花芽を生じさせます。花芽が出たら太陽によくあたる方向へ胡蝶蘭を向けておくと、その後の成長を期待できます。肥料は基本的に不要ですが、花芽が出たあとも水やりは通常通りおこないましょう。

胡蝶蘭は人に贈りやすい花言葉がある

この記事では胡蝶蘭の花言葉や特徴などをお伝えしました。胡蝶蘭には幸福や愛情に関する花言葉が多く、縁起のよい花とされています。ビジネスのお祝いでもよく贈られるため、「商売繁盛」という花言葉もあります。お祝いの気持ちとして高級な花を贈りたいときは、ぜひ胡蝶蘭を選んでみてはいかがでしょうか。

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