白くて上品な美しさが人気のカサブランカ。プレゼントにも適している華やかなカサブランカですが、どの季節に咲くか知らない人も多いのではないでしょうか。カサブランカはに開花し、庭一帯に甘い芳香が広がりガーデニングにぴったりですよ。

今回はカサブランカの季節や名前の由来、花言葉などを解説します。記事を読めばカサブランカに詳しくなれるので、ぜひご一読ください。

カサブランカの季節と誕生花

花は、を迎える時期が一番きれいに咲き誇ります。カサブランカも例外ではありません。ここでは、カサブランカの開花時期誕生花について解説します。カサブランカをブーケに使いたい人や、誰かにプレゼントしたい人は開花時期をチェックしておきましょう。

カサブランカの開花時期は6〜8月

カサブランカの季節は6〜8月頃となります。カサブランカを含むユリ科の花は、に開花することが多いです。カサブランカは見た目が華やかで、結婚式のブーケとしてよく使われます。開花時期の6月は結婚式シーズンのため、旬のカサブランカが活躍しますね。

「夏の花」というと、ひまわりのように元気なビタミンカラーの花が咲くイメージではないでしょうか。カサブランカは眩しいほど真っ白な花の色をしているため、カラフルな花の中でもシンプルな美しさが際立ちます。夏の青空にもよく映える花です。

夏以外の季節も!カサブランカの誕生花

カサブランカの誕生花は5/9・7/31・11/6・12/21となります。開花時期は夏ですが、誕生花の季節には春や冬も含まれています。ユリの花が好きな人や、誕生花と同じ日に生まれた人にカサブランカをプレゼントすると喜ばれそうですね。

カサブランカは、開花期の夏以外にも花屋さんで売っている場合があります。カサブランカを年中買えるよう、時期をずらして栽培しているためです。もし夏以外にカサブランカを買いたい場合は、花屋さんに一度問い合わせてみましょう。

【ユリの女王】色・香りなどカサブランカの特徴

カサブランカ畑

カサブランカの基本的な特徴は次の通りです。

【カサブランカの基本情報】

種目ユリ科
花の色
原産国オランダなどのヨーロッパ諸国
別名・ユリの女王
・オリエンタルリリー

カサブランカの華やかな見た目は、「ユリの女王」という別名に相応しい姿です。花のサイズ香りにもカサブランカの特徴がよく表れているため、もう少し詳しく見ていきましょう。

カサブランカの花は大きく香りが強い

カサブランカは、花径(花の直径)が20cmほどの大輪を咲かせます。ひまわりの花径とほぼ同じサイズのため、意外に大きいですよね。

カサブランカの香りはヴァニラのような甘さと、シナモンのようなスパイスを感じる香りです。比較的強く香るため、お庭に一輪あるだけでも甘い香りが辺りに漂います。視覚・嗅覚どちらも非常に存在感のある花といえるでしょう。

カサブランカの色は白色だけ?

カサブランカの色は基本的に白色のみです。白以外のカサブランカと呼ばれる花は、厳密には違う品種となります。ピンク・赤・オレンジなどカラフルなカサブランカは、「オリエンタルハイブリッド」というユリの品種群の仲間です。

カサブランカの色正式な品種名
マンボ
ピンクマレロ
黄色コンカドール
オレンジコルコバード

本来の品種名よりカサブランカの方が有名なため、「レッドカサブランカ」や「ピンクカサブランカ」と呼ばれているそうです。

カサブランカの名前の由来

都市カサブランカ

カサブランカの名前は、スペイン語が由来となっています。さらにカサブランカは花の名称だけでなく、映画や時計など幅広く認知されている名前でもあります。

ここではカサブランカの名前について、詳しく見ていきましょう。

カサブランカの名前はモロッコの都市名から

カサブランカはアルファベットで”Casablancaと書きます。スペイン語でcasaは「」、blancaは「」という意味です。「白い家」という名前が付けられた背景には、モロッコのある都市が関係しています。

モロッコにはその名も「カサブランカ」という都市があります。都市カサブランカは白くて美しい家が立ち並ぶ、海沿いの街です。花のカサブランカも「白くて美しい」という共通点を持っているため、都市カサブランカと同じ名前が付けられたそうですよ。

さらに、都市カサブランカの名前は花に留まらず、映画や時計の名称にも使われています。

カサブランカは映画や時計の名称としても有名

モロッコの都市カサブランカを舞台に作成されたのが、1942年公開のアメリカ映画「カサブランカ」です。映画カサブランカはアカデミー賞8部門にノミネートされ、不朽のラブロマンとして根強い人気を誇ります。映画を象徴する台詞「君の瞳に乾杯」は、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

また、映画カサブランカを題材にした高級時計が存在します。スイスの高級時計メーカー「フランクミュラー」では、カサブランカという時計コレクションを販売しています。映画の舞台であるモロッコのミステリアスな雰囲気や、フランス領地の街並みを彷彿とさせるエレガントさが投影された高級時計です。

このように、カサブランカはさまざまな場所で使われている名前となります。

カサブランカの花言葉を日本語・英語別に紹介

白いカサブランカ

花束を贈るとき、気になるのが花言葉ではないでしょうか。花によっては意味深な花言葉や、プレゼントに向かない意味が込められている場合があります。

カサブランカは魅力的な花言葉が多く、プレゼントで贈るのにおすすめの花です。ここでは、カサブランカの花言葉を日本語と英語でご紹介します。

【日本語】カサブランカの花言葉

日本語では、以下のような花言葉があります。

  • 純潔
  • 無垢
  • 高貴
  • 風格
  • 壮大な美しさ

すべての花言葉が、カサブランカの美しい外見を指しているように思えます。「純潔」「無垢」は、カサブランカの真っ白な色にぴったりの言葉です。また、大輪ながら上品な姿は、美しさだけでなく堂々とした風格を感じられるのではないでしょうか。

【英語】カサブランカの花言葉

続いて、英語でカサブランカの花言葉は次の通りです。

  • Eternal beauty(永遠の美)
  • Great love(素晴らしき愛)

日本語と同じく、外見の美しさを表す言葉が含まれています。また、「Great love(素晴らしき愛)」という花言葉からは、カサブランカが愛情の象徴であることが分かります。そのため、カサブランカは結婚式場の飾りやウェディングブーケによく使われるそうです。

カサブランカは自宅の庭で育てられる

カサブランカは、1本1,000円以上で売られていることがあります。気軽に自宅へ飾るには、少しお値段の張る花といえるでしょう。

そこで、カサブランカを庭で育ててみるのはいかがでしょうか。カサブランカの球根は1,000〜2,000円程度しますが、数本の花を咲かせるため買うよりお得です。さらに、きちんと手入れをすれば毎年カサブランカが咲きますよ。ここではカサブランカの育て方と、育てるコツを見ていきましょう。

カサブランカの基本の育て方

カサブランカは多年草の球根植物です。多年草とは、同じ株から2年以上開花する植物を指します。さらに、球根植物はあらかじめ栄養を蓄えている構造のため、比較的育てる手間が少ない植物です。

カサブランカの基本の育て方を以下にまとめました。

植え付け秋(10〜11月頃)
土壌赤玉土や腐葉土を使って、水はけが良く乾燥しにくい土壌に整える
肥料球根用の肥料を10日置き程度に与える
水やり地植え:発芽前は毎日水やり、発芽後は土が乾いてきたら水やり
鉢植え:土が乾いていたら、朝・夕の1日2回を目安にたっぷり水やり
日差し直射日光が差さない場所を好むため、半日陰や明るい日陰を選ぶ

球根が乾燥しないよう、購入後は早めに植えるのがおすすめです。球根は大きくて重めのものを選ぶようにしましょう。球根が大きいと、花も大きく育ちやすくなります。

カサブランカを毎年咲かせるコツ

カサブランカを毎年綺麗に咲かせるには、球根の手入れが大切です。肥料で栄養を与え、適切に植え替えすることで球根が育ちます。

植え替え時の手順
  1. 花の咲き終わり時期に肥料を与える
  2. 葉が自然に枯れたら、球根を丁寧に掘り起こす
  3. 球根を水洗いし、園芸用殺菌剤で消毒
  4. 風通しの良い日陰で乾燥させ、植え付ける

地植えの場合は2〜3年に一度、鉢植えは毎年を目安に植え替えします。植え替え時期は、10〜11月頃の秋におこないましょう。

カサブランカは白く美しい夏の花

モロッコにある白く美しい都市から名付けられたカサブランカ。カサブランカは別名「ユリの女王」と呼ばれるほど、高貴な美しさを持っています。夏に咲くのはカラフルな花が多い中、カサブランカの白はひと際目立つ存在といえるでしょう。

大輪と甘い香りが魅力的なカサブランカは、自宅の庭で育てられます。きちんと手入れすれば毎年カサブランカの姿を楽しめますよ。カサブランカが咲いている庭は、きっと見惚れてしまうほど素敵でしょう。ぜひ育ててみてくださいね。

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