ラナンキュラスは、バラのように幾重もの花びらがあるゴージャスな花。この記事では、ラナンキュラスについて以下の内容を解説します。
- ラナンキュラスの季節
- ラナンキュラスの花の特徴
- ラナンキュラスの花言葉
- ラナンキュラスの育て方
ラナンキュラスをプレゼントで贈りたい人や、ラナンキュラスを育ててみたい人に役立つ情報満載でお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
ラナンキュラスの季節は春
花が旬を迎える時期は、生命力にあふれ生き生きとしています。花を自宅に飾ったりプレゼントしたりするなら、開花時期を知っておくのがおすすめです。
ここでは、ラナンキュラスの開花時期と誕生花についてお伝えします。
ラナンキュラスの開花時期は4〜5月
ラナンキュラスは4〜5月に一番の見頃を迎えます。春の花らしく、色とりどりの鮮やかなカラーがラナンキュラスの魅力です。
花屋でラナンキュラス買う場合は、開花時期よりも少し早い冬(1?3月頃)から購入できることが多いです。切り花としての持ちは6〜10日となり、他の花と比べても平均的な開花期間となります。
ラナンキュラスの誕生花
ラナンキュラスの誕生花は、以下となります。
1月20日、1月29日、2月25日、3月2日、5月25日 など
ラナンキュラスの誕生花は、見頃の季節である4〜5月より少し早いです。ちょうど花屋にラナンキュラスが出回っている時期と重なるため、手軽に入手しやすいでしょう。お花が好きな人の誕生日には、誕生花の花束を贈るのも素敵ですね。
ラナンキュラスの基本情報と花の特徴
ラナンキュラスの基本情報を以下にまとめました。
科目 | キンポウゲ科 |
---|---|
原産地 | 中近東、西アジア、ヨーロッパ東南部 |
花の色 | 白、赤、黄、ピンク、オレンジ、複色 |
別名 | 花金鳳花(ハナキンポウゲ)、ハナキツネノボタン |
ラナンキュラスはチューリップと同じ球根植物です。ひとつの球根から複数輪の花を咲かせるため、お庭や鉢植えで育てればとても華やかになります。
ラナンキュラスは成長すると、30〜50cm程度の草丈に育ちます。草丈が丁度良い高さのため、「大きくなりすぎて育てるのが大変」という事態にはなりにくいでしょう。
ラナンキュラスのさまざまな咲き方
ラナンキュラスにはさまざまな咲き方があります。咲き方によって異なる名前が付いており、主な咲き方は以下の4種類です。
- カメリア咲き
- フリンジ咲き
- ピオニー咲き
- バラ咲き
それぞれの咲き方について、特徴を見ていきましょう
1.カメリア咲き│椿に似て幾重もの花びらが咲く
カメリア咲きは、花びらの枚数が多いのが特徴です。椿に似て花全体が丸くコロンとしており、収まりの良い形状をしています。カメリア咲きのように、花びらが幾重もある花は八重咲きと呼ばれます。八重咲きの花は豪華な印象があるため、園芸でも好まれる品種です。
カメリア咲きの品種一例:オルレアン
2.フリンジ咲き│花びらの縁がギザギザしている
フリンジ咲きのラナンキュラスは、花びらの縁がギザギザしています。カーネーションの花びらの形状に似ていることから、カーネーション咲きと呼ばれることもあります。フリンジ咲きのラナンキュラスは、レースを織り重ねたような繊細な美しさが魅力的です。
フリンジ咲きの品種一例:コルテ
3.ピオニー咲き│フリル状の花びらがゴージャス
ピオニー咲きは、まるでフリルのように波打った形状の花を咲かせます。花全体に立体感があり、ピオニー(芍薬)の咲き方に似ています。カメリア咲きやフリンジ咲きよりも華美な印象のため、ゴージャスなラナンキュラスならピオニー咲きの品種がおすすめ。
ピオニー咲きの品種例:シャルロット
4.バラ咲き│花びらがバラのようにカールしている
バラ咲きのラナンキュラスは、内側に少しだけカールした花びらが特徴です。バラの花びらのように、真ん中にくぼみがある花びらを想像すれば分かりやすいかもしれません。バラ咲きは別名「カール咲き」と呼ばれることもあります。
バラ咲きの品種例:アルボア
ラナンキュラスの花言葉はプレゼントにもぴったり
ラナンキュラスは咲き方や色が豊富なため、どんな人でも好みに合わせて選びやすい花です。さらに、ラナンキュラスは花言葉も良い意味が多く、プレゼントにも最適。
ここではラナンキュラス全般に使われる花言葉と、色別の花言葉についてご紹介します。
ラナンキュラス全般の花言葉
ラナンキュラス全般に使われる花言葉は、以下の通りです。
- とても魅力的
- 輝かしい魅力
- 魅力あふれる
- 晴れやかな魅力
- 優しい心遣い
- 名誉・名声
- 純潔
全体を通して「魅力」という言葉が多く使われています。男女ともに贈りやすい花言葉のため、幅広いシーンでラナンキュラスをプレゼントできそうですね。
ラナンキュラスの色別の花言葉
続いて、ラナンキュラスの色別の花言葉をご紹介します。
- 白色:純潔
- 赤色:あなたは魅力に満ちている
- 黄色:優しい心遣い
- ピンク:飾らない美しさ
- ピンク:飾らない美しさ
- 名誉・名声
- 純潔
色別の花言葉で特に注目したいのは、黄色の「優しい心遣い」です。実は、黄色の花は全般的にネガティブな花言葉が多い傾向です。ネガティブな意味がある花をプレゼントするのは、あまり気が進まないのではないでしょうか。その点、黄色のラナンキュラスなら「優しい心遣い」という前向きな花言葉のため、黄色の花を贈る際に選びやすくておすすめです。
花束を贈る相手のイメージと花言葉を合わせて、ラナンキュラスの色を選んでみるのも良いのではないでしょうか。
ラナンキュラスは自宅でも育てられる
冬から春の季節にかけて花屋に並ぶラナンキュラスですが、自宅で育てることも可能です。ラナンキュラスは、園芸初心者でも比較的簡単に花を咲かせられます。さらに、ラナンキュラスは球根植物なので、手入れすれば翌年も開花しますよ。
ここではラナンキュラスを育てる方法と、翌年も花を咲かせるコツをお伝えします。
ラナンキュラスの基本の育て方
まずは、ラナンキュラスを育てる基本条件を以下にまとめました。
植え付け時期 | 11月頃 |
---|---|
土質 | ・地植え:水はけが良い土壌(弱酸性〜弱アルカリ性の土質が◎) ・鉢植え:草花用培養土 |
日当たり | 日当たりの良い場所を選ぶ |
水やり | 土の表面が乾いたらたっぷり水やり |
上記の基本に加え、緩効性化成肥料を与えるのがおすすめです。緩効性化成肥料はゆっくり成分が浸透する肥料で、一定期間にわたり効果が長続きします。
ラナンキュラスを植えてから、3ヶ月ごとを目安に緩効性化成肥料を与え続けましょう。なお、球根を腐りにくくするには、3月下旬を目途に追肥をストップするのが効果的です。
ラナンキュラスを翌年も咲かせるコツ
ラナンキュラスの球根を手入れすると、翌年も花を咲かせやすくなります。手入れの手順は以下の通りです。
- 咲き終わり時期に、枯れた花を切る
- 葉も黄色く枯れてきたら、根から掘り出して球根を水洗いする
- 球根を天日干しで乾燥させる
- 次の植え付け時期まで、風通しの良い日陰で球根を保管する
鉢植えの場合、特別な手入れをしなくても翌年も開花する場合があります。とはいえ、翌年も開花する確率を上げるには、やはり球根の手入れをするのがおすすめ。
ラナンキュラスの名前に関する豆知識
最後に、ラナンキュラスの名前に関する豆知識をご紹介します。名前の由来を知れば、ラナンキュラスの可愛さとはまた違う一面が見られるかもしれません。それでは見ていきましょう。
ラナンキュラスはラテン語の「カエル」が由来
ラナンキュラスの名前は、ラテン語の「Ranunculus」から来ています。「ラナ」はラテン語で「カエル」という意味です。
カエルがラナンキュラスの語源になったのは、ラナンキュラスの葉の形がカエルの足に似ているためです。緑色の葉は先端が3〜4つに分かれており、カエルの足を連想させます。見た目が可愛らしいラナンキュラスが、カエルの姿と結びつくとは驚きではないでしょうか。
ラナンキュラスの英名「Buttercup」は女の子の呼称
ラナンキュラスは英名で「Buttercup(バターカップ)」と呼ばれています。Buttercup(バターカップ)には「元気な女の子」といった意味があり、恋人や親しい女の子を呼ぶときに使うこともあります。
ラナンキュラスがButtercup(バターカップ)と呼ばれるようになった由来は諸説ありますが、「可愛らしさ」や「女性」を象徴する花と考えられますね。
春はラナンキュラスをお家に飾ろう
今回はラナンキュラスについてまとめました。ラナンキュラスは4〜5月頃に見頃を迎える花であり、色とりどりのカラーが春らしさを際立たせます。花屋では一足早く冬頃から購入できるため、まだ肌寒い季節をラナンキュラスで彩るのも良いですね。
ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「輝かしい魅力」など、前向きな意味が多くあります。ネガティブな花言葉が多い黄色の花も、ラナンキュラスなら「優しい心遣い」という素敵な意味をもちます。
ラナンキュラスとともに、うららかな季節を迎えてみてくださいね。
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