気付いたときには咲き始め、あっという間に散ってしまう「」。
どうせ桜を見るのであれば、一番きれいな時期を狙って見に行きたいという方も多いのではないでしょうか。
桜が咲く季節は地域差があるので、遠出して見に行ったのにすでに散っていたら悲しいですよね。

そこで今回は、都道府県別の桜が咲く時期や、おすすめの花見時期についてお伝えします。
桜が咲く具体的な時期が分かれば、見に行く計画も立てやすくなるので、ぜひ参考にしてくださいね!

桜は何月に咲くの?都道府県別に解説

気象庁が発表した「さくらの開花日(2011-2020年)」の平年値によると、都道府県ごとの開花時期は次のようになります。

  • 北海道 4月末~5月中旬
  • 東北 4月中旬
  • 中部 3月下旬~4月上旬
  • 関東 3月下旬
  • 近畿 3月下旬
  • 中国・四国 3月下旬
  • 九州 3月中旬~3月下旬
  • 沖縄 1月中旬

参考:さくらの開花日(2011-2020年)│気象庁

一番早い開花時期は沖縄の1月中旬、一番遅い開花時期は北海道の5月中旬となります。
開花時期に4か月もの差があるとは驚きですね!
ここまで差が開くのには外気温に要因があるのですが、桜の開花する気温には法則性があるとされています。

続いては、桜が咲く気温について詳しく解説します。

桜が開花する気温には法則性がある!

桜が開花する気温には、2つの法則性があるといわれています。

その法則というのが次の通りです。

  • 400℃の法則:2月1日からの平均気温を足して400℃に達したときに咲く
  • 600℃の法則:2月1日からの最高気温を足して600℃に達したときに咲く

意外とシンプルな法則なので、一般人でも桜の開花予想日を当てることができそうな気がしますね。
ただし、沖縄の場合は1月に桜が咲いていますし、異常気象で秋に咲く桜もあります。
そのため、この法則が必ず当たるというわけではありません。

あくまで開花の目安として考えてみてくださいね。

桜と温度計

開花時期は違えど桜のイメージは卒業式・入学式

沖縄は1月に桜が咲き、北海道は5月に桜が咲くということが分かりました。

3月や4月に桜が咲くものと思っていた方には、少し驚きの結果となったのではないでしょうか?

ここでひとつ余談ですが、沖縄や北海道の人は入学式・卒業式に桜のイメージを持っているのかという疑問があります。
北海道出身の筆者としては、桜のイメージが入学式・卒業式なのは全国共通だと考えています。
もちろん北海道では卒業式・入学式の時期に桜は咲いていませんし、どちらかと言うと雪が残っていることもあります。
ですが、漫画や歌から受ける印象により、桜=出会いと別れのシーズンというイメージが強いです。
桜が咲き乱れるなか、卒業式や入学式を迎えるのは一種の憧れでもあります。

もし身近に沖縄や北海道出身の方がいる場合は、桜のイメージを聞いてみるとおもしろいかもしれません。

花見に行くなら何分咲き?咲いたら何日で散り始める?

テレビの気象予報では「現在は三分咲きです」など、開花の様子が伝えられることも多いですよね。

では、満開の桜が見たいなら“十分咲き”で見に行けばいいのでしょうか?
ここでは、桜の“〇分咲き”に関する知識と、桜の散り始める時期についてお話します。

満開の桜が見たいなら「八分咲き」で見に行こう

桜イメージ

桜の咲き具合を示す〇分咲きですが、一般的に満開=八分咲きとなります。

桜の咲き具合を順番に表すと、次の通りです。

  • 開花
  • 三分咲き(三割開花)
  • 五分咲き(半分開花)
  • 八分咲き(ほぼ満開)
  • 散り始め
  • 葉桜

数字が表しているのは、枝に付いている桜の蕾が開いている割合です。

八分咲きになると、8割の桜は綺麗に咲いており、2割の花は蕾もしくはすでに散り始めるころ。
そのため、すべての蕾が花開いた十分咲きとはならず、八分咲きが満開として使われているのです。
この〇分咲きの基準となっている桜は標本木(標準木)と呼ばれ、全国各地に58本程あるとされています。

開花してから散り始めるまでは短くて約10日

桜イメージ

先述した通り、桜が八分咲きで満開を迎えるころには、すでに散り始める花びらもあります。
地域によって多少の差はありますが、桜は開花から散り始めるまで約10日~2週間程度といわれています。
雨が降ったり強風が吹いたりすると、桜はさらに散りやすくなるでしょう。

また、開花から満開までの日数は、寒い地域ほど短く暖かい地域ほど長いです。
目安として、北海道では開花から約4日程で満開となり、関東以南は開花から満開まで約1週間となります。

満開や散り始めの日数を意識して、お花見に行く計画を立てるといいでしょう。

「桜前線」は、桜の開花日を地図に表したもの

テレビなどの気象予報では、「〇分咲き」以外に「桜前線」という言葉がよく使われています。

桜前線とは、桜の開花日を地図上で線を結んで表したものです。

テレビや新聞などのメディアを中心に、1970~1980年代頃から使われ始めた言葉だそうです。
桜前線は日本列島をピンク色に染めるように、暖かい地域からどんどん北上します。

ちなみに、「開花前線」という言葉もあるため、桜以外の植物や花全般に使うことができますよ。

桜の種類はさまざま!有名なのはこの4つ

桜の種類は実にさまざまで、固有種や交配種を含め数百種類にものぼるといわれています。
桜の種類の中でも特にポピュラーな4つの桜についてご説明します。

  • ソメイヨシノ(染井吉野)

    日本固有種としてもっとも有名な桜です。
    江戸時代頃から園芸用として豊富に栽培されています。
    花が咲いた直後はピンク色ですが、満開になるにつれ白っぽい色に変化します。

  • ヤエザクラ(八重桜)

    ヤエザクラはバラのようにたくさんの花びらが重なっている桜です。
    花びらの多い品種だと、1輪に100枚以上の花びらがあるのだとか。
    別名「牡丹桜」や「里桜」と呼ばれることもあります。

  • シダレザクラ(枝垂れ桜)

    枝先が地面に向かってしなだれている枝垂れ桜。
    桜のカーテンのようになっている咲き方はとても美しいです。
    絵画や写真にものよく映える品種となります。

  • カンヒザクラ(寒緋桜)

    沖縄など暖かい地域に分布しているカンヒザクラ。
    花びらの色は鮮やかなピンク色で、青空とのコントラストが綺麗な桜です。
    アジア圏でもよく見かける品種となります。

食べられる桜の種類は?

桜餅

桜もちや桜の塩漬けなど、桜は食用としても浸透していますね。
花の中には毒性を持つ花もありますが、桜は基本的にどの品種を食べても体に害はないとされています。
なので、お花見をしたときにお弁当やお酒の中に桜の花びらが入っても大丈夫です。
桜の花びらが入ったお酒でお花見とは、なんとも乙ですね。

ただ、害はありませんが風味の良さなどは品種により異なります。
例えば、桜の塩漬けによく使われるのは、カンザンやフゲンゾウという八重桜の一種が多いです。

また、桜もちに使われる葉っぱは、大島桜の葉が一番適しているそうですよ。
桜を使った料理を作るときは、種類にもこだわるといいかもしれませんね。

日本以外にも桜は咲いている!アメリカの桜祭りが有名

日本に住んでいる限り、春になればどこにいても桜を見かけるでしょう。
それくらい日本には桜が浸透しています。
ですが、春に桜を見るのは日本だけではなく、海外でも桜が鑑賞できる地域が意外とあります。

その中のひとつが、アメリカの首都ワシントンです。
ワシントンでは毎年春に「全米桜まつり」が開催され、会場となるポトマック公園には桜が見事に咲き乱れます。
各地から全米桜まつりに足を運ぶ人も多く、周辺は人でごった返すほど人気のお祭りです。

ワシントンの桜は、1912年に当時の東京市長が友好の証として贈呈したといわれています。
100年以上経った現在でも、日本から贈った桜がアメリカで咲き続けているのはとても嬉しいことですね。

桜の開花時期まとめ

桜

今回は、都道府県別の桜が咲く時期についてご紹介しました。

桜は暖かい地域から順に咲き始め、桜前線はどんどん北上します。
沖縄は全国で一番早い1月に開花し、次に九州から関東までは3月中に咲くことが多いです。
中部から東北にかけては開花が4月となり、北海道では遅くて5月に桜が咲きます。

また、満開の桜が見たいときは、八分咲きで見に行くのがおすすめ。
桜は開花してから散り始めるまで10日程度と短いので、桜名所を調べて早めにお花見の計画を立てましょう。
春は桜の美しさを存分に楽しんでくださいね!

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