着物の柄に使われることの多い椿
着物の柄は季節に合わせることがマナーとされているので、どの季節に椿の着物を着たらいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
基本的に椿は冬の花ですが、着物に関しては晩秋に着るケースや通年着られるケースもあり難しいところ。

そこで今回は、椿の着物の着用時期について詳しくご紹介します。
椿の花言葉椿柄アイテムなどの役立つ豆知識もご紹介するので、合わせてお楽しみくださいね!

椿の開花する季節・基本情報

まずは、椿の花の基本情報についてお伝えします。

種目ツバキ科
開花時期12月~4月ごろ
誕生花1/2、2/3、4/29、12/10など
原産日本

椿は、基本的に冬から春にかけて花を咲かせます。
ただし、品種によっては秋ごろに開花する『秋咲き椿』と呼ばれる椿もあります。
秋咲き椿は、秋から春にかけて花を咲かせるので、長い間楽しめるのが特徴です。

また、椿の原産地は日本となっています。
大ぶりな花びらと鮮やか赤色を持つ椿は、海外で「日本のバラ」と呼ばれることもあるそうです。
梅や桜など日本を代表する花は華奢なものが多いので、椿はその中でも派手な存在と言えるでしょう。

椿の着物は晩秋~冬に着る

椿柄の浴衣

椿柄の着物や帯は、晩秋の11月ごろから冬が終わる3月ごろまで着用できます。

椿の開花時期である12~4月とは、少しズレているのが着用するときのポイントです。
花や植物など季節の柄は、本格的なシーズンの少し前に着用するのが着物界では粋とされています。
そのため、椿が開花する12月よりは、11月に着用し始めると「おしゃれな人」と思われるそうです。
また、4月は暦的に春となりますので、冬の花である椿を4月に着る人はあまりいません。
椿の着物は11月から3月に着用して、季節感を演出しましょう。

椿の着物を通年着られるケース

柄の描かれ方によって、椿の着物や帯を通年着用できるケースがあります。

通年着用OKのケース
 椿が抽象的なイラストで描かれている
 椿が他の草花と一緒に描かれている

実際に、イラスト調の椿が描かれている浴衣もあるため、季節に関係なく椿柄を着ることができます。
写実的な椿を季節外れの時期に着るのはマナー違反とされますが、このように通年着られるケースもあると覚えておくと着物選びが楽になりますね。

おめでたい席に着てもいい?椿の花の縁起について

椿は一説によると「縁起が悪い」と言われていますが、おめでたい席に着ても問題ないとされています。
問題ない理由としては、椿には『厄除け・邪気をはらう』という意味があるからです。
椿は平安時代に穢れを祓う象徴の花として扱われ、貴族に愛された存在でもあります。
さらに、椿は袴にもよく描かれているため、卒業式というおめでたい席にも着用できる柄なのです。

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山茶花(サザンカ)?椿?着物の柄の見分けがつかないときは

椿にとても似ている花山茶花(サザンカ)」の旬は10月~12月となっており、椿とは着用時期が少しズレてしまいます。
着物に描かれている柄では、椿なのか山茶花なのか見分けることが難しいこともしばしば。
どちらの花か見分けるのが難しいときは、間をとって11~12月ごろに着用するのをおすすめします。

もしくは、着物に描かれている柄が写実的であれば、次の特徴で見分けることができるかもしれません。

花びらの形状葉の形状
椿花がお椀のように立体的な丸みを帯びている葉のフチがなだらか
山茶花花が平らに咲いているor花びらが外側に反っている葉のフチがギザギザしている

見分けられないときは、椿も山茶花も季節外れにならないよう11~12月ごろに着用してみましょう。

椿は赤・白・ピンクの3色!色ごとに異なる花言葉

ピンクの椿

つづいては、椿の花言葉についてご紹介します。
椿の花言葉は、女性の美しさや愛についての言葉がほとんどで、椿を題材にした逸話も存在します。
花言葉を知っていると、お茶会の席などで話のネタになると思うので、さっそくご紹介していきます。

赤の花言葉:「控えめなすばらしさ」「謙虚な美徳」

赤色の椿の花言葉は、「控えめなすばらしさ」「謙虚な美徳です。

控えめ・謙虚という言葉に、日本原産の花らしさが出ていますね。
古くから日本の女性像を表すときには、謙虚さや奥ゆかしさをイメージさせる言葉が欠かせません。
椿といえば赤色という印象が強いので、着物などの柄に描かれるのは赤の椿が多くなっています。

白の花言葉:「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」

白色の椿の花言葉は、「完全なる美しさ」「至上の愛らしさです。

白い椿といえば、高級ブランドシャネル』のカメリアコレクションが有名ではないでしょうか。
『シャネル』創立者のココ・シャネルは、女性のパンツスタイルやブラックウェアを浸透させた、革新的な人物として知られています。
ココ・シャネルは、外見を美しくするだけでなく、内面の強さも大切にしていたそうです。
白い椿の「完全なる美しさ」という花言葉も、外見と内面両方の美しさを指しているのかもしれませんね。

ピンクの花言葉:「控えめな愛」「愛される喜び」

ピンク色の椿の花言葉は、「控えめな愛」「愛される喜びです。

椿が関係するラブストーリーといえば、椿姫』というオペラ作品があります。
作品のおおまかなあらすじとしては、高級娼婦ヴィオレッタと貴族の青年アルフレードの悲恋の物語です。
ヴィオレッタとアルフレードはお互いを愛し一度は結ばれるものの、娼婦と貴族という大きな立場の違いから、ヴィオレッタは身を引く決断をします。
ヴィオレッタはアルフレードを怒らせる嘘をつきますが、物語の終盤ではヴィオレッタが別れを告げた本当の理由が明かされるのです。
椿姫は美しくも悲しいラブストーリーとなり、ヴィオレッタの結末はまさに「愛される喜び」を深く感じられることでしょう。

椿の和柄がかわいいアイテム6選

椿は和の風合いが魅力的で、アクセサリーや日用品としていろいろなアイテムに利用されています。
ここでは、和柄が好きな人におすすめしたい椿をモチーフにしたアイテムを6つご紹介します。

①椿のハンドメイドピアス

大ぶりの椿が目を引くハンドメイドピアスとなっています。
花びらに程よく透明感があり、中央に配置されたパールも綺麗ですね。
椿のぷっくりとした丸みも、かわいさをより一層引き立てています。
着物に合わせるのはもちろん、普段使いしやすそうなのも嬉しいですね。

②編み目に温かさを感じる椿のブローチ

スタンダードな赤の椿と、紅白の絞り色でできた椿のブローチです。
端の方にさりげなく椿の蕾がついているのもポイントです。
椿のブローチは大きくて目立つモノが多いので、小ぶりなブローチだと使いやすいのではないでしょうか。
枝や葉っぱの質感に温かさを感じますね。

③鮮やかな椿の湯吞み

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赤・白・青・緑など、たくさんの色彩が楽しい椿の湯呑みです。
飲み口など随所に金色のラインが入っているので、高級感がありお客様用の湯呑みとしても重宝しそうです。
この湯呑みでお茶を飲んだら、いつもより贅沢な気分になれそうですね。

④和食に彩を加える椿の食器

大皿料理にぴったりな深めの八寸鉢の和食器です。
醤油を使うことの多い和食は、全体的に茶色く仕上がってしまうのが悩みどころ。
鮮やかな色の食器に盛り付ければ、お料理もさらに美味しそうに見えますね。
抽象的に描かれている椿も、和の雰囲気にぴったりです。

⑤椿のイラストがポップな印象の傘

「濃い群青色と赤の椿」というパキッとした色合いがかわいいです。
ポップな印象と和の雰囲気がうまくマッチしています。
雨の日は気分が沈みがちなので、派手めの傘を使うと明るい気持ちになるかもしれません。
人と被ることも少なそうなので、個性派さんにもおすすめ。

⑥1本は持ってみたい京美人風の丸櫛

和装や着物の際に持ち歩きたくなる桃ノ木の丸櫛です。
椿の花が一輪だけ描かれたシンプルさが、大人っぽい雰囲気を感じさせますね。
柄の描かれた丸櫛は髪をすく以外にも、かんざしのように髪に挿して使える「飾り櫛」の役割もあるそうです。

季節に合わせて椿を楽しもう

今回は、椿の着物の着用時期・花言葉・椿柄アイテムなどをご紹介しました。

まとめ
椿の花が咲くのは12~4月ごろ
椿の着物は11~3月ごろに着るのが基本マナー
イラスト調や他の草花と一緒の柄なら、通年着用OK
 椿の花言葉は「控えめなすばらしさ」「完全なる美しさ」「愛される喜び」など

着物の着用マナーは難しいところがありますが、季節感を出すために楽しみながら着物や帯の柄を選びたいですよね。

この冬はぜひ椿柄の着物でお出かけしてみてはいかがでしょうか?