バレンタインデーの起源は二つのお祭りの融合!

バレンタインデー」は、古代ローマで生まれ2月15日に行われていた「ルペルカリア祭」というお祭りと、270年2月14日に処刑されたとされるバレンタインという名前のキリスト教の司祭を祝う日の二つが融合してできたとされています。
元々はルペルカリア祭が長く親しまれていましたが、あるときローマ教皇がこのお祭りを中止しようとします。しかしルペルカリア祭とバレンタイン司祭が持つ愛の伝説が融合し、ルペルカリア祭の前夜である2月14日が「バレンタインの祝祭日」となったため、愛のイベントとして現在まで長く続いていきました。
この記事ではその詳しい経緯をご説明し、日本のバレンタインデーでチョコレートを贈るようになった理由や、バレンタインの日本の聖地、日本のバレンタインのトレンドをお伝えします。

ルペルカリア祭ってどんなお祭り?

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ルペルカリア祭はルぺルクス」という山野や牧畜を司る神様を祝う行事でした。ローマ建国の翌年である紀元前754年に始まり、当初は旧暦の12月末に行われていましたが、その後改暦が行われた際に2月15日のお祭りとすることが決められました。
元々このお祭りは「死から生への再生を願う」お祭りでした。冬は食糧が限られる中で厳しい寒さに耐えるときであり、「死」を連想させる季節だったからです。
お祭りの儀式の中で一番特徴的なものは「半裸になった若い男性たちが、生贄のヤギの皮で作った鞭で若い女性たちを叩く」という儀式です。当時のヤギは多産の象徴だったため、この鞭には霊力があるとされ、女性たちは叩かれることで安産や子宝に恵まれる効果を得られるとされていました。
そして時代が変わるにつれ「生贄のヤギの皮を鞭にして叩く」から「鞭」が色々なものに変化し、男女の出会いや結びつきに繋がるイベント変わっていきました。

ルペルカリア祭とバレンタイン司祭はどんな関係があるの?

ルペルカリア祭の文化を生んだ古代ローマは4世紀ごろから弱体化していき、一方でキリスト教が大きく発展してローマ帝国の国教となります。そして496年になると、当時の教皇であるゲラシウス1世がルペルカリア祭の前夜である2月14日を「バレンタインの日」とし、ルペルカリア祭をなくそうとしました。
ゲラシウス1世がこのようなことを行った理由は、ルペルカリア祭で若者が性的に盛り上がり騒ぐ様子を「倫理的に問題がある」と判断したためです。ただしルペルカリア祭は人々に非常に人気があったため、いきなり廃止するのではなくバレンタインのお祭りの日とすることで、キリスト教の考えに沿うお祭りになるようにしたのです。
こうして2月の恋愛のお祭りは引き継がれていきました。素敵な人と結ばれるよう聖バレンタインに祈る信仰が広まり、バレンタインデーにくじ引きでペアを作ってその日の恋人という設定になるゲームをしたり、「2月14日に最初に合う人が将来のパートナー」という言い伝えが誕生したりしました。
そして資本主義の時代に入ると、プレゼントを購入し贈り合うことがより一般化したため、バレンタインデーは現在のように「愛する人に贈り物をする日」に変わっていきました。

バレンタイン司祭ってどんな人?

ではバレンタインはどのような人だったのでしょうか?これには諸説ありますが、現在のイタリアのテルニ市で信仰厚く活動していた司祭と言われています。
バレンタインが活動していた時代はまだキリスト教の力は弱かったため、当時の皇帝であるクラウディウス・ゴティックスはキリスト教を弾圧し、バレンタインにも改宗を迫りました。しかしバレンタインはこれを断ったため、270年2月14日に処刑されてしまいました。
バレンタインには愛にまつわる伝説があります。クラウディウス皇帝は兵士たちの士気が落ちることを防ぐために兵士の結婚を禁止していました。そこでバレンタインは公にばれないよう兵士と恋人を結婚させてあげて、二人の愛を守ったのです。
このように愛と縁が深いバレンタインの祝祭日と、若者同士の恋愛騒ぎで盛り上がったルペルカリア祭だからこそ、うまく融合して愛の日として長く親しまれることになりました。

恋が叶うかも?日本のバレンタインデー発祥の聖地はここ!

神戸バレンタインイベント

バレンタインデーはヨーロッパ発祥のイベントですが、日本にもバレンタインの聖地があるとご存知でしたか?
チョコレートの有名ブランドであるモロゾフは、1931年に神戸のチョコレートショップとして誕生しました。実は日本で初めて「バレンタインデーにチョコレートを贈る」というスタイルを紹介したのはこのモロゾフなんだそう。モロゾフは「バレンタインデーに愛する人に贈りものをする」というヨーロッパの文化を日本にも取り入れようと考え、いち早くチョコレートのバレンタインギフトを発売しました。日本のバレンタインチョコレートは神戸発なのですね。
このため神戸市はイタリアのテルニ市と親交を深めるようになります。1993年にはテルニ市から神戸市に「愛の像」が贈られました。また2010年にテルニ市からモロゾフへ、愛と友情の証としてトロフィーが贈られました。
2013年になると、神戸市にある阪神御影駅の南側にバレンタイン広場が作られます。また、その近くの阪神御影南口バス停がチョコレートをモチーフにしたデザインにリニューアルされました。
「バレンタインデーでうまく気持ちを伝えたい!」と思ったときは、聖地として神戸市に足を運んでみるとパワーをもらえるかもしれませんね。

日本のバレンタインデーはなぜ「女性がチョコレートを贈る日」になったの?

先ほどご紹介した通り、日本で「バレンタインデーに愛する人にチョコレートを贈る」という楽しみ方を紹介し始めたのはモロゾフでしたが、1950~60年代に入ると不二家や森永製菓、メリーチョコレートカムパニーといった他の有名お菓子メーカーもバレンタインデーとチョコレートに注目し、日本でチョコレートギフトの販売や宣伝を始めます。これらのお菓子メーカーの顧客には女性が多かったことから、日本では段々と「バレンタインデーは女性からチョコレートを贈り、愛の告白をする」というイメージが定着していきました。
特に高度経済成長期である1970年代に入ると、女性の企業進出が進み経済的にゆとりを持つ女性が増えたため、日本国内でバレンタインデーにチョコレートギフトを贈る文化が浸透しました。当時の日本ではまだ女性から積極的に愛を伝えたり告白したりすることが一般的でなかったため、「一年に一度だけの、女性の愛の告白の日」という特別感があったのもバレンタインデーが愛された理由です。
ちなみにホワイトデーは日本だけの文化です。ヨーロッパやアメリカでは、バレンタインデーのときに性別に関係なく大切な人にギフトを贈り合ったり一緒にディナーを楽しんだりするため、「お返しの日」というのはありません。
ホワイトデーを最初に作ったのは、石村萬盛堂という九州を中心に長く愛されているお菓子屋さんです。1977年に当時の社長がお菓子作りのヒントを探して少女雑誌に目を通していたところ、「バレンタインデーのお返しがないのは不公平」という投稿を見つけました。これをきっかけに、「バレンタインデーに君からもらったチョコレートを、僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」という意味を込めてチョコレートを包んだお返し用のマシュマロギフトを販売しました。当初は「マシュマロデー」という名前でPRしていましたが、より幅広いお返しの文化となるよう、のちにマシュマロの白色から連想した「ホワイトデー」という名前に変更されました。

日本のバレンタインデーはお菓子にそれぞれ意味がある!?

クッキー

日本では独自の形でバレンタインデーが親しまれ、またホワイトデーも誕生しましたが、近年新たに注目されているバレンタインデーの文化をご存知ですか?それは「バレンタインデーに贈るお菓子の意味」です。
最近のバレンタインデーの贈り物はチョコレートだけでなく他のお菓子も人気ですよね。チョコレートには「本命チョコ」や「義理チョコ」のような種類がありますが、チョコレート以外のお菓子にも贈る際のメッセージがあるようです。「相手に気持ちを伝えたいけれど直接言うのは恥ずかしい」というときは、メッセージが込められたお菓子を贈って気持ちを忍ばせてみてはいかがでしょうか。

1. マカロン

マカロンは作り方が難しく、繊細で高価なお菓子ですよね。だからマカロンをバレンタインデーに贈ると「あなたは特別な存在です」という意味になります。色とりどりのバリエーションがあるお菓子なので、相手のイメージに合う色のマカロンを贈れば「いつも自分のことをよく見てくれているんだな」と喜んでもらえるかもしれません。

2. マドレーヌ

マドレーヌは、二つの貝殻が合わさっている形から「ぴったり合うパートナーの象徴」と連想され、昔から恋愛のモチーフとして和歌や絵画に取り入れられてきました。そんな二枚貝の形をした焼き菓子であるマドレーヌは、「もっと親しくなりたい」や「ずっと仲良くしてほしい」といった意味があります。

3. キャラメル

キャラメルは甘くておいしいキャラメルはどこか昔懐かしい味がしますよね。日本で庶民的なお菓子として楽しまれてきたので「あなたといると安心する」という意味を持っています。ずっと一緒にいる相手に「何か贈りたいけれど、チョコレートはもう贈ったからなあ…」と思った時は、ぜひキャラメルやキャラメル味のお菓子を贈ってみてください。

4. クッキー

クッキーはレシピがシンプルなものも多く、一度に沢山作れてとても便利なお菓子ですよね。でもバレンタインデーでは、そのサクサクで軽い食感のように「軽い関係(友達)のままでいたい」という意味があると言われています。贈るならナッツやチョコレート、ドライフルーツなどが乗っているひと手間加えたものがおすすめです。

5. マシュマロ

ふかふかシュワシュワの食感がやみつきになるマシュマロですが、マシュマロは口の中ですぐに消えることから、バレンタインデーでは「すぐに消える関係のままでいい」といった意味があるのだとか。でも先ほどご紹介したように、ホワイトデーの際はチョコレートを包んだマシュマロを返すことで「バレンタインデーにくれた愛(チョコレート)を包み込んでお返しします」というポジティブな意味合いになります。

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ハイセンスなプレゼントに!目で見て楽しいお洒落チョコ&スイーツ

次は日本で販売されているバレンタインデーの贈り物にぴったりなお菓子をご紹介します。相手が大切な人であればあるほど、「絶対ハズしたくない!でもどんなものを贈れば喜んでもらえるのかが分からない…」と感じるときがありますよね。ここではお相手の趣味を問わず「素敵だな」と思ってもらえるようなお洒落なギフトをご紹介します。

マリベル「ブルーボックス」

ブルーボックス(4個入り)

ブルーボックス(4個入り)

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価格:3,024 円(税込)

日本のバレンタインギフトで一番人気なものはやっぱり定番のチョコレートです。そんなチョコレートでおすすめなのが、まずマリベルのブルーボックス。フレーバーの異なるガナッシュ一つ一つにカラフルで華やかなプリントが施されています。

ベルアメール「パレショコラ」

パレショコラ 5枚

パレショコラ 5枚

販売サイトを見る

価格:1,728 円(税込)

次におすすめのチョコレートがベルアメールのパレショコラ。色とりどりのチョコレートに様々なナッツやドライフルーツが乗っていて繊細な柄が付けられており、一枚一枚が全く異なるデザインになっています。フレーバーも様々で、見ても食べても楽しいチョコレートです。

PATISSERIE「栞杏 1928」「天井画マカロン」

天井画マカロン

天井画マカロン

販売サイトを見る

価格:2,800 円(税込)

最後におすすめするのがPATISSERIE「栞杏 1928」の天井画マカロン。先ほどご紹介したように「あなたは特別な人です」という意味を持つマカロンに、日本らしさのある美しいデザインが施されています。実はホテル雅叙園東京の館内を彩っている日本画がモチーフだそう。はっと目を引く美しさは、お相手の心に残ること間違いありません。

日本の最新のバレンタイン事情は「お家バレンタイン」!

最後に日本のバレンタインデーに関する最新のトレンドをご紹介します。
株式会社cottaが日本で行った「2021バレンタイン意識調査」によると、「今回のバレンタインは誰と過ごしたいか」という質問に「本命の相手」と答えた人はなんと約1割(14.4%)のみでした。これは驚きのデータですよね。
では皆さん誰と過ごしたいと答えたのでしょうか?実は1位となったのは「家族」で、約4割(44.9%)の人がこの回答を選びました。

また、マーケティングリサーチ会社のKREOが日本で行った「バレンタイン調査~2021年の振り返りと2022年の予測~」によると、2021年のバレンタインデーで「自分用にチョコレートなどのお菓子を購入した」人の割合は17.1%にも上りました。
日本のバレンタインデーのトレンドは、家族と一緒に過ごしたり自分にチョコレートなどを贈ったりする「お家バレンタイン」なんです。
これまでの日本のバレンタインデーでは、「義理チョコ」という独自の言葉が生まれた通り、学校や職場で日頃の感謝の気持ちを広く伝えるためにチョコレートを沢山配る人も多かったと思います。しかしコロナウイルス流行に伴って食品を配ったり他の人と一緒に食べたりできる機会も減ってしまいました。代わりに、いつも一緒に過ごしている家族に改めて深い愛情や感謝を伝えたり、好きなものを自分に贈って自分を労わったりする人が多いようです。

歴史ある愛の日―おすすめの過ごし方は日本トレンドのお家バレンタイン♡

loveのクマを持つ二人

バレンタインデーは古代ローマのルペルカリア祭とバレンタイン司祭の祝祭日が融合して誕生しました。ヨーロッパやアメリカでは愛する人と贈り物をし合ったり食事に行ったりして過ごしますが、日本ではチョコレートを取り扱う企業がこの文化に注目し、バレンタインギフトを販売しました。そしてその顧客であった女性たちが社会進出し、チョコレートをギフトとして贈る文化が定着したことで、日本のバレンタインデーは女性がチョコレートと愛の告白を贈る日となりました。一方で最近は家族と過ごしたり、自分のために美味しいお菓子を用意したりするお家バレンタインデーが好まれています。

バレンタインデーひとつを取っても、宗教や社会の移り変わりなど様々なことが関わっているんですね。ただバレンタインデーが愛の日であることは変わらず長く引き継がれてきました。いつの時代も、どの地域も、共通して愛を伝えることが大切にされてきたようです。今年も大切な人や自分のためにとっておきのギフトを用意して、感謝を伝え日頃の労りをしてみてはいかがでしょうか。

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