クローバーといえば非常に身近な存在。草原や公園によく生えているため、クローバーの季節を意識することは少ないのではないでしょうか。「クローバーはいつでも咲いているもの」とイメージする人もいるかもしれませんが、クローバーには開花時期がきちんと存在します。

この記事では、クローバーの季節や花言葉、品種などについてまとめました。中には驚くような花言葉もあるため、ぜひ最後までご覧ください。

クローバーの季節・開花時期

まずはクローバーの季節や開花時期についてお伝えします。

クローバーが咲くのは3~8月頃

クローバーの咲く季節は、3月から8月頃にかけてです。繁殖力がとても強く、暖かい季節になると民家の庭や公園などいたるところに生えています。

「クローバー=3~4枚の葉っぱ」という姿を思い浮かべる人が圧倒的に多いと思いますが、実は白い花を咲かせます。白い花はポンポンのようにコロンと丸いです。クローバーは夏の終わりにかけて花数が減っていき、冬には枯れてしまいます。

クローバーの便箋は季節問わず使える

花や植物が描かれている便箋は、季節にあわせて使われることが多いです。クローバーは春~秋と開花時期が長いため、クローバーの描かれた便箋は季節問わず使えるとして重宝されています。

メールでやり取りするのが主流の現代では、便箋を使う機会はなかなか少ないもの。たまには便箋で誰かへ手紙を送ってみるのも良いのではないでしょうか。

四つ葉のクローバーの花言葉

クローバーのイメージ

四つ葉のクローバーには次のような花言葉があります。

  • 「幸運」
  • 「約束」
  • 「私を思って」
  • 「復讐」

クローバーの雰囲気に合うポジティブな花言葉から、少し怖い花言葉もありますね。それぞれどのような由来なのか見ていきましょう。

「幸運」

ご紹介する花言葉のひとつ目は「幸運」です。「四つ葉のクローバーは見つけると幸せになれる」とよく言われる通り、クローバーの代表的な花言葉となっています。

四つ葉のクローバーが「幸運」の花言葉をもつ理由は、四枚の葉の形が十字架を表すとされるためです。十字架といえばキリスト教の象徴。「神からたくさんの幸福を授かれる」という意味で、四つ葉のクローバーは「幸運」と付けられました。

なお「幸運」という花言葉は三つ葉のクローバーでも同様です。三つ葉の場合はキリスト教の「三位一体」を意味しています。三位一体とは、父(神)・神の子(イエスキリスト)・聖霊の三つは一体であるという語源が元になっています。三位一体も神に由来する言葉であることから、三つ葉のクローバーにも「幸福」の花言葉が付けられています。

「約束」

続いての花言葉は「約束」です。正確な由来は明らかになっていませんが、アイルランド発祥の聖パトリックデーが花言葉に関係すると言われています。

聖パトリックデーは、キリスト教布教に貢献した聖パトリック(司教)の命日に開かれる行事です。聖パトリックデーでは全身緑の格好をして、胸にシャムロック(植物)を挿すのが昔からのお約束です。

シャムロックはアイルランドの国花であり、クローバーと見た目が似ています。シャムロックにも「約束」という花言葉があるため、姿が似ているクローバーにも同じ意味がつけられたのかもしれません。

「私を思って」

クローバーの「私を思って」は、英語の花言葉「Think of me」が由来です。クローバーの英語の花言葉には「真実の愛を誓う(The promise of a true love)」といった意味があり、「Think of me」は隠れメッセージとされています。

思い合う気持ちや愛情を示すポジティブな意味のため、海外ではクローバーの花を結婚式の飾りとして使う場合もあるそうですよ。

「復讐」

最後にご紹介する花言葉は「復讐」。ここまででご紹介した花言葉とは裏腹に、少し怖い印象の花言葉です。

「復讐」の花言葉の由来は、四枚の葉の形がイエスキリストをはりつけにした十字架を表すためです。最初にご紹介した「幸福」の花言葉も十字架が由来となっていますね。十字架はキリスト教の神聖な象徴である一方、イエスキリストがはりつけにされたものでもあります。そのため、はりつけのイメージから「復讐」という怖い言葉が連想されたのでしょう。

クローバーの主な種類4選

シロツメクサ

クローバーの基本情報

科目マメ科
原産地ヨーロッパ
誕生花4/2・4/4・4/18・5/26・5/27・6/17・8/29・8/31
別名シロツメクサ(白詰草)

クローバーは一見どれも同じに見えますが、よく観察するとそれぞれに特徴があります。ここでは、クローバーの主な種類4つをご紹介します。

  • モモイロシロツメクサ
  • ムラサキツメクサ
  • ベニバナツメクサ
  • カトレアクローバー

さっそく見ていきましょう。

1.モモイロシロツメクサ

モモイロシロツメクサは、可愛いピンク色の花を咲かせます。葉の形は倒心臓形(ハートのような形)で、フチは細かくギザギザしているのが特徴です。また、葉には白くて細めのV字状の模様が入っています。

2.ムラサキツメクサ

赤紫色の花をつけるムラサキツメクサは、葉の裏面に白い毛がふわふわと生えています。葉は倒卵形という卵を逆さにしたような形で、生え際が細く、中央が一番太いです。ムラサキツメクサの葉には、太いV字上の柄が入っています。

3.ベニバナツメクサ

ベニバナツメクサは深紅の花をもち、ストロベリーキャンドルという別名をもっています。縦に長い作りをしており、草丈は80cmほどまで成長するのが特徴です。ベニバナツメクサの花は彩りとしてサラダに入れたり、葉をハーブティーにしたりと親しまれています。

4.カトレアクローバー

カトレアクローバーの花は、紫と白の淡いグラデーションが美しい色合いです。花の根元は紫色となり、花の先端へ行くにつれて白くなっています。カトレアクローバーは繁殖力があり、地面を覆うようにどんどん育ちます。庭の少し開いているスペースを埋めてくれるグランドカバー植物としておすすめです。

クローバーとカタバミの違い

カタバミ

クローバーと非常に見た目が似ているカタバミをご存知でしょうか。一見するとどちらも同じクローバーにしか見えませんが、観察してみると葉っぱと花の形が違うことが分かります。ここでは、クローバーとカタバミの大きな違についてお伝えします。

葉の形が違う

クローバーの葉は楕円形に近い形をしており、葉全体が丸みを帯びています。一方で、カタバミの葉はハート型に近です。先端に切り込みが深く入っており、絵に描いたようなハート型をしています。また、クローバーは葉に白い線状の模がありますが、カタバミの葉には柄が入っていません。

花の形が違う

クローバーとカタバミの花は、葉っぱ以上に大きく見た目が異なります。クローバーは薄くて小さい花びらが筒状に丸まり、集まって咲くことでポンポンのように丸くてコロンとしたになっています。

カタバミは花びらが重なり合わないように咲く「一重咲き」で、4~5枚程度の花びらをつけます。花自体の大きさも葉と変わらないほど小ぶりです。

ガーデニングにもおすすめ!クローバーの育て方

クローバーは寄せ植えや庭植えなど、ガーデニングに向いている植物です。ほとんど手間いらずで育つため、初心者が育てるのにもおすすめです。クローバーの基本の育て方は以下となります。

【クローバーの基本の育て方】

種まき時期春(4~5月)または秋(9~10月)
日当たり日当たりの良い場所を好む
土壌庭植え:どんな土質でもOK
鉢植え:水はけの良い土質(赤玉土と腐葉土をミックスした用土など)
水やり庭植え:基本的に不要
鉢植え:土が乾いたら水をたっぷり与える
肥料基本的に不要

庭に地植えする場合は、特に簡単に育てられます。土質を選ばず、水やりもほとんど必要ありません。

水やりは、しばらく雨が降っていないときに与える程度でOKです。逆に水を与え過ぎると根腐れするため、土がしっかり乾いているときのみ水を与えましょう。肥料は基本的に不要ですが、もし与える場合は液体肥料を月に1回程度で十分です。なお、日光は好む性質ですが、夏は直射日光を避けるために半日影へ移動させると良いでしょう。

暖かい季節はクローバーを楽しもう

今回は、クローバーの季節や花言葉などをお伝えしました。記事の内容を改めて以下にまとめます。

  • クローバーの季節は3月~8月
  • 花言葉は「幸運」「約束」「私を想って」「復讐」
  • クローバーとカタバミは似ているが、葉と花の形はまったく異なる
  • クローバーはほとんど手間いらずで育つためガーデニング初心者におすすめ

クローバーは暖かい春の訪れとともに、公園や庭など様々な場所で芽吹きます。身近な植物なのであまり意識して観察することはなかったかもしれません。クローバーを見かけたら花を摘んでお部屋に飾ったり、クローバーを押し花にしてみたりと楽しんでくださいね。

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