春の季節、散歩道や公園などとても身近な場所に咲いている「たんぽぽ」
プレゼントで贈るような華やかさはありませんが、素朴でかわいらしいたんぽぽは親近感が湧きますよね。

今回はそんなたんぽぽの、花言葉や綿毛の仕組みなど意外と知らない豆知識をご紹介します。
5分ほどで読める気軽な内容となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください!

たんぽぽと綿毛の時期とは

たんぽぽは根が非常に頑丈で、どんな環境でも育ちやすい花です。
そのため寒い時期になっても咲いていることがありますが、旬の時期がきちんと存在します。
また、黄色い花が咲く時期と、ふわふわの綿毛ができる時期はそれぞれ異なります。
まずはたんぽぽの開花と綿毛の時期を見ていきましょう。

たんぽぽの開花時期は3月~5月頃

たんぽぽが咲く季節はで、3月~5月頃にかけて全国各地に咲き誇ります。
例外として気候の暖かい沖縄では、一足早く1月頃に開花するのが一般的です。
たんぽぽの花は咲き終わると、一度しぼみ蕾のような状態に戻ります。
そこから14日~1か月程経つと綿毛へと姿を変え、風に乗って大空へと舞っていくんですよ。
綿毛になったたんぽぽは5日程度で散ってしまうため、たんぽぽの命は意外と長くないことが分かりますね。

セイヨウタンポポは秋まで咲くことも

たんぽぽの季節は春とお伝えしましたが、秋に咲いているのを見かける人もいるのではないでしょうか。
実はたんぽぽの一種であるセイヨウタンポポは、極度に寒い冬以外は年間を通して咲いていることが多いです。
セイヨウタンポポは外来種となり、在来種であるニホンタンポポより耐寒性が非常に強いです。
さらにセイヨウタンポポは、受粉しなくても種子を作れる構造。
そのため増殖率が高く、いたるところで開花できるのです。
春以外に咲いているたんぽぽは、ほとんどがセイヨウタンポポだといえるでしょう。

たんぽぽの基本情報

まずはたんぽぽの季節について解説しましたが、ここで改めてたんぽぽの基本情報をお伝えします。

たんぽぽの基本情報
種目
・属名
キク科タンポポ属
原産地北半球を中心とした世界各地
種類ニホンタンポポ、セイヨウタンポポ など
誕生花2/18・2/19・3/13・3/23・3/29・5/3
別名鼓草(ツヅミグサ)、蒲公英(ホコウエイ)

原産地から分かるように、たんぽぽは日本だけでなく世界中に分布しているお花です。
先ほど触れた外来種のセイヨウタンポポは、もともと食用として外国から日本へやってきたとされています。
セイヨウタンポポとニホンタンポポの違いや関係性について、もう少し見ていきましょう。

ニホンタンポポとセイヨウタンポポの見分け方

綿毛を吹く女の子

ニホンタンポポとセイヨウタンポポはとても似ており、一見すると同じたんぽぽにしか見えません。
見分けるポイントになるのは、花びらの下にある外総苞片(がいそうほうへん)という膨らみの形です。

  • ニホンタンポポ:外総苞片が花びらに密着している
  • セイヨウタンポポ:外総苞片が外側に反り返っている

またその他の特徴として挙げられるのは、たんぽぽが咲いている場所です。
ニホンタンポポは自然豊かな環境を好む植物であるため、川沿いや緑の多い地域に多く咲いています。
一方セイヨウタンポポは咲く場所を選ばず、コンクリートの隙間や人の多い都心部でも育つことが可能です。

別名の由来

続いて、たんぽぽの別名について解説します。

一つ目の別名「鼓草(ツヅミグサ)」の鼓とは、日本の伝統楽器として知られている小さな太鼓のこと。
たんぽぽの茎を両側から割くと反り返って広がり、鼓のような形になることから鼓草の別名が付いたとされています。
また他の説としては、鼓を叩いたときの音「タンタン、ポンポン」が、たんぽぽの名前の響きに似ているのが語源とも言われています。

二つ目の別名「蒲公英(ホコウエイ)」は、たんぽぽから作った漢方の名前が由来です。
たんぽぽから作った漢方は炎症の改善や肌荒れの軽減、感染症予防などに役立つとして中国で使用されていました。

たんぽぽの綿毛の仕組み

飛んでいく綿毛

たんぽぽといえば、黄色い花びら以外にふわふわの綿毛も印象的ですよね。
ここではたんぽぽの綿毛について、気になる仕組みや噂についてご紹介します。

たんぽぽの綿毛の本数は60~200本程度

たんぽぽの綿毛の本数は、60本から200本程度あると言われています。
特にセイヨウタンポポの綿毛はニホンタンポポより本数が多く、風に飛びやすい仕組みになっています。
セイヨウタンポポの綿毛の飛距離は、遠ければ10Kmほどになるのだとか。
このような綿毛の仕組みが、セイヨウタンポポがハイペースで増殖するひとつの要因です。

「たんぽぽの綿毛が耳に入ると聞こえなくなる」は迷信?

「たんぽぽの綿毛が耳に入ると聞こえなくなる」という話を聞いたことはないでしょうか。
結論から言うとこの話は迷信のようで、耳に直接吹き込まない限り、たんぽぽの綿毛が耳に入ることは難しいそうです。
しかし中国では、幼児の耳でたんぽぽが発芽すると言った稀な症例が過去に発生しました。
幼児の耳からは無事たんぽぽが取り除かれましたが、除去しなければ脳に達していた恐れもあったそうです。
迷信とは言え、遊びで綿毛を耳に入れるなどしないよう注意しましょう。

たんぽぽの花言葉

他の花と同じように、たんぽぽにも花言葉が存在します。
花言葉はその花の性質や、知られざる意味合いを含んでいることが多々あります。
たんぽぽにはどのような花言葉があるのか見ていきましょう。

たんぽぽの花言葉①「真心の愛」

「真心」とは真剣に尽くすことや、偽りや飾りがないことを指す言葉です。
嘘偽りがないことは「潔白」など白いイメージで表されることが多いため、たんぽぽの綿毛の白さに通じているとも考えられます。
素朴ながらも温かさを感じるたんぽぽに、とても似合っている花言葉ではないでしょうか。

たんぽぽの花言葉②「神託」

たんぽぽは花占いによく使われる花のため、「神託」という花言葉が付けられました。
たんぽぽを使った花占いは、花びらをちぎる方法と綿毛を飛ばす方法の2通りあります。
花びらをちぎる方法は「好き、嫌い」と繰り返していき、最後に残った花びらが占い結果となります。
もう一つの占い方法は綿毛に息を吹きかけ、残った綿毛の数が多ければ恋愛成就するという占いです。

たんぽぽの花言葉③「別離」

最後にご紹介する花言葉「別離」は、綿毛が茎から離れて飛んでいく様子が由来です。
飛んでいった綿毛は新しい土地で根付き、また新しく花を咲かせます。
新たなスタートと考えれば明るい印象ですが、別離という言葉には少し寂しい印象もありますね。

英語におけるたんぽぽの意味

たんぽぽ

日本におけるたんぽぽの花言葉をご紹介しましたが、英語ではどのような意味があるのでしょうか。
英語でのたんぽぽの意味合いを3つご紹介します。

たんぽぽ(英名:Dandelion)の英語での意味合い
Heat and power of the sun太陽のような見た目が由来。
太陽のエネルギーと癒しのパワーがあるとされている。
Happiness and joy明るくて黄色い花びらが温かい季節をイメージさせるため、幸福と喜びのシンボルとなっている。
Wishes coming to life綿毛を吹くときに願い事をするのが由来。

英語でのたんぽぽのイメージは、前向きでポジティブな言葉が多いですね。

たんぽぽは食べられる?妊婦さんに人気の理由とは

セイヨウタンポポは本来食用だったと冒頭でお話しましたが、食べ方や味はどうなのでしょうか。
たんぽぽは日本では主に飲み物として、ヨーロッパ方面では野菜として楽しまれているのが一般的です。

ノンカフェインのタンポポコーヒー

たんぽぽの根を焙煎して作った「タンポポコーヒー」は、ノンカフェイン飲料として妊婦さんなどに親しまれています。
味には少し苦味があり、コクの深さと香ばしさが特徴です。
麦茶とコーヒーの中間のような味わいとも言われており、ミルクと合わせると飲みやすくなります。
一説によると、タンポポコーヒーはポーランドのたんぽぽ茶が発祥と言われています。
商品によって呼び名はさまざまですが、たんぽぽ茶とタンポポコーヒーは基本的に同じ飲み物と考えて問題ありません。

ヨーロッパでは野菜として食べられることも

日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパの一部地域ではたんぽぽは野菜として食べられています。
たんぽぽの葉っぱを炒め物やサラダとして食べるそうです。
苦味が強く癖があるたんぽぽの葉っぱですが、ビタミン類が豊富に含まれているのだとか。
日本に咲いているたんぽぽも一応食べられますが、自分で取ってきて食べる際は少し注意が必要です。
人が行き交う場所に咲いているたんぽぽは、排気ガスや人の足に踏まれるなど汚れている可能性が高いでしょう。
一番安心なのは、自宅の庭で育てて食べることです。
たんぽぽは非常に育てやすい花なので、食べてみたい方は栽培してみるのもいいのではないでしょうか。

たんぽぽは春の訪れを告げる花

たんぽぽの季節や意外と知らない豆知識などお伝えしました。
人目を引くような華やかさはないものの、たんぽぽは身近で親しみやすいお花です。
春になると鮮やかな黄色い花が咲き、見た人を明るい気持ちにしてくれるでしょう。