鏡を通さず自分の目で見てオシャレが楽しめるネイルには、好きなカラーをまとって気分を上げていたいですよね。1つはお気に入りのマニキュア(ネイルポリッシュ)をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 でも、「久しぶりにネイルを塗ろうかな」と手に取ったときに、「筆が、ガチガチになっていた……」という経験はありませんか?そしてまた、そういうカラーこそ、限定色でもう手に入らない、なんていうことも少なくありませんよね。

 そこで今回は、マニキュアの筆が固まってしまったときに試してみてほしい対処方法をまとめてみました。お気に入りのマニキュアをできるだけ長く楽しめるよう、普段から知っておきたいネイル道具のお手入れ方法についてもご紹介しています。

 まとうだけでご機嫌になれるような偏愛マニキュアを、今よりもっと大切にできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

マニキュアを長く楽しむ!筆などのお手入れ方法

 最初に知っておきたいのが、マニキュアはお手入れ次第で長持ちさせられるかどうかが決まるということです。ご自身の爪だけでなく、マニキュアそのものにもメンテナンスを施すことで、その後の使用感に差がついてくるもの。お手入れ方法はかんたんなので、セルフネイルをされる方はぜひ身につけておきましょう。

①使った後はボトルと筆の余分な汚れを拭き取る

▶一般的なマニキュアの場合

ピンクのネイル

 新品のマニキュアと何度か使ったマニキュアを見比べてみると、ボトルの“ふち”にどのくらい汚れがついているかがわかりやすいかと思います。最初のうちは気になることが少ないかもしれませんが、毎回この汚れを放置すると、ボトルのふちについたポリッシュ液が空気に触れて固まり、さらにその上から汚れが重なるという形で、どんどん取れづらくなってきてしまいます。

 マニキュアを長く楽しむためには、この汚れを放置しないことが大切です。爪にカラーを塗り終わったら、ボトルネックについたカラーをキレイに拭き取ってから筆を収納しましょう。

ボトルの手入れのしかた

 やり方はかんたん!まずは「キッチンペーパー」「除光液」を含ませます。こちらでマニキュアボトルのふちについたカラーを拭き取るだけ。

汚れがないネイル

 長くカラーが付いたままにしておくとお掃除が大変ですが、付いたばかりの汚れはすんなりと拭き取れるはずです。マニキュアの使用後は、ボトルネックをキレイにすることを習慣にしましょう。また筆の汚れが気になる場合も、キッチンペーパーでその都度、拭き取るようにしてくださいね。

▶水性ネイルの場合

ボトルの手入れのしかた

 水性ネイルの場合は、「除光液」の代わりに「消毒用アルコール」を使用して、同じようにキッチンペーパーでボトルネックを掃除していきます。こちらもマニキュアを使うたびにお手入れするのが理想です。

ネイル

 ボトルのふちについたカラーが固まり、それが繰り返し重なってしまうと、いざポリッシュを使おうと思ったときにボトルキャップが固まって開かなかったり、固まったカラーがポリッシュ液の中に落ちてしまったりして、マニキュアの劣化を早めてしまいます。毎回のお手入れ自体は楽ちんなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

②ボトルを開けている時間はなるべく短く

 色合いや発色だけでなく、“塗りごこちが好き”という理由で、そのマニキュアがお気に入りになることもありますよね。ムラなく塗れるマニキュアが手元に1つあると、ここぞというときにも心強いものです。

 最適なポリッシュ液の状態を長くキープするためには、できるだけ空気に触れさせないことが重要です。ふたが開いたままの時間は短く、必要がないときはキャップをしっかり閉めて空気との接触の機会を少なくしましょう。

③なるべく直射日光にあてない

 同じように、ポリッシュ液を最適な状態で保つためには保管場所にも注意が必要です。直射日光は避け、気温が高すぎず低すぎない場所に収納してください。

 特別な理由がなければ、冷蔵庫などに入れる必要はありません。なるべく温度差のない状態でマニキュアを保管できるよう、工夫してみてくださいね。

④長い期間、放置しない

ネイル

 せっかく買ったマニキュアは長く使いたいのが本音ですが、残念ながらマニキュアは消耗品であり、永遠に使えるわけではありません。できるだけ早めに使い切る心がまえで購入するのがベターです。

 また、一度使ったマニキュアは、使わないままで放置しすぎないことも大切。こまめに使用するなどして状態を確認し、少しドロっとしてきたように感じたら早めに「薄め液」などでコンディションを調整しましょう。

⑤使用期限は開封後1年くらいを目安にする

 では具体的に、マニキュアはどれくらいの期間、使用できるのでしょうか?メーカーが提示する使用期限が特にない場合は、“未開封で3年、開封後は1年を目安に使い切るのが良いとされています。

 新しくマニキュアを買い換える際にも、この使用期限を一つの目安にすると購入プランが立てやすいですよ。お気に入りのカラーはつい使うのをもったいぶってしまいがちですが、たくさん使って存分に楽しむのが結果的にはオトクかもしれないですね。

⑥操作性が悪くなったら買い替えを考える

ネイルを塗る

 爪に塗るネイルがキレイに仕上がるかどうかは、実はマニキュアのコンディションに大きく左右されます。買ったばかりの頃は塗りやすかったマニキュアが、ドロっと重たくなってきたり、ムラになりやすくなってきたりした場合は、薄め液などで早めに調整するのがおすすめです。

 ただ、対策を施しても使用感が戻らない場合は、潔く買い替えるというのも1つの手。まずマニキュア液のもたつきには薄め液を、筆のコンディションには次の章でご紹介するお手入れ方法を試してみていただき、それでもだめな場合は買い替えることも検討しましょう。

マニキュアの筆が固まったときの洗い方と対処法

汚れた筆

 ここからは、マニキュア(ネイルポリッシュ)の筆が固まってしまったときの対処法をご紹介します。筆をボトルに戻すのを忘れてしまうなどしてカチカチにしてしまった際には、こちらでご紹介する洗い方を試してみてくださいね。

①マニキュア液で固まってしまった筆の洗い方

▶一般的なマニキュアの場合

 一般的なマニキュアで筆が固まってしまった場合は、ボトルのお手入れと同じく、「キッチンペーパー」「除光液」を使用して筆を洗っていきます。

筆の手入れのしかた

【マニキュアの筆の洗い方】

(1)キッチンペーパーにたっぷりと除光液を含ませたら、筆を包み込むようにしてはさみます。

(2)2~3分、筆に除光液が浸透するのを待ち、優しく拭き取るようにして筆の汚れを取ります。

(3)汚れが取り切れていない場合は、キッチンペーパーを新しく替えて、同じ工程を繰り返します。

液につける

きれいな筆

 また、頑固な汚れがある場合は、筆が入るサイズの小さい容器に除光液を入れ、その中で筆を洗う方法もあります。キッチンペーパーで拭き取っても汚れが取れないときに試してみてくださいね。

▶水性ネイルの場合

筆の手入れのしかた

 水性ネイルの場合は、除光液の代わりに「消毒用エタノール」を使って同じ掃除方法を施しましょう。なるべく早い段階で汚れをキレイにすることが大切です。

 一度固まってしまったネイルポリッシュは、汚れを取るのに時間がかかったり、最悪の場合は取り切るのが難しくなってしまったりと、元に戻すのが難しくなります。筆の固まりや汚れに気づいたら、早めに対処するよう心がけましょう。

きれいな筆

 また、汚れを取ろうと強く筆を拭いたり、除光液や消毒用エタノールに長く漬けておいたりすることは避けてください。汚れが取れても、筆が傷んでしまう場合もあります。

 ネイルに使用する筆は、繊細に作られている道具なので、優しく丁寧に扱うと長持ちしやすいですよ。

②筆の劣化が激しいときは別売の筆を使う

固まってしまったマニキュアの筆は、まずは除光液や消毒用エタノールで洗う方法を試してみてください。それでも汚れを取るのが難しいときは、別売の筆を使う選択肢もあります。

マニキュア専用の筆を購入するのでもいいですし、筆が固まってしまったマニキュアと同じメーカーのマニキュアで今は使っていないというカラーあれば、そちらと筆だけを取り替える方法もおすすめです。

③「空ボトル」にポリッシュ液を移し替える

 また、いっそのことボトルごと買い替えてしまうのも方法の1つです。ネイルショップなどで買える“空ボトル”にマニキュア液を移してしまえば、新しい筆とボトルでお気に入りのネイルカラーを引き続き使うことができます。

 消耗品とは言え、思い入れのあるマニキュアは可能な限り大切に使いたいですよね。もしも筆が固まってしまったり、ボトルの汚れが取れなかったりした場合は、これらの方法をぜひお試しください。

マニキュア以外のネイル道具のお手入れ

マニキュア

 マニキュアのお手入れをご紹介したところで、ほかのネイル道具についてもお手入れ方法を確認していきましょう。セルフネイルをされる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「爪やすり」のお手入れ

 セルフネイルに欠かせないアイテム、爪やすり。普段から使われているという方も多いのではないでしょうか?

 ひとくちに爪やすりと言ってもその種類は様々ですが、大きく分けて爪やすりには、「洗えるタイプ」と「洗えないタイプ」があります。“エメリーボード”と呼ばれる厚みのない爪やすりは素爪を削る用で、基本的には使い捨てです。自分の爪を削るのに繰り返し使う場合は、ブラシなどでダストを払い、清潔に保管しましょう。

 人工爪用の厚みがある“ウォッシャブルファイル”は、水流いOKの爪やすりです。セルフネイルでは、使用後に流水とブラシでしっかりと汚れを落とし、よく乾かしてから収納してください。

「ジェルネイル」のお手入れ

 ジェルネイルの保管は、マニキュア以上に注意が必要です。必ず直射日光が当たらない場所に置いて、保管場所の気温が暑すぎたり寒すぎたりしないよう注意しましょう。

 また使用後は、マニキュアと同様、ボトルネックについたジェルを拭き取っておきます。掃除に使う道具は「キッチンペーパー」と「消毒用アルコール」で問題ありません。

「ジェルネイルの筆」のお手入れ

筆の手入れのしかた

 ジェルネイルの筆に関しても、繊細な扱いが必要となります。一度使用してから次に使用するまでに長く期間が空いたことで筆が固まった場合は、「キッチンペーパー」と「消毒用アルコール」で筆に残ったジェルを拭いながら、優しくほぐしていきましょう。ジェルネイル専用のブラシクリーナーを使うのも効果的です。

 ただ、ジェルの付着した筆が日光やUVライト(またはLEDライト)に当たって固まってしまった場合は、元通りにするのは難しいでしょう。筆を使わないときはしっかりキャップを装着するなどし、光が当たらないように注意しましょう。

お気に入りのマニキュアを長く楽しもう!

実はネイルのプロであるネイリストでも、使用する道具のコンディションが悪いと施術に影響が出てしまうことがあります。またそうならないよう、普段から道具のメンテンナンスを怠ることはありません。

セルフネイルを上達したい場合も、ネイル道具はいい状態で使えるよう意識してみましょう。普段ネイルをされる際に、少しお手入れ習慣をプラスするだけなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。万が一、筆が固まってしまった場合は、ご紹介した“除光液で洗う”などの方法をお試しください。

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