こんにちは、ライターの“はぁもん”です。
私は両親ともに老人ホームのお世話になった経験があります。
この記事を読まれる方は、まさに今、親、または自分が入所する老人ホームを探し始めようとしている方ではないかと思います。初めて老人ホームを探すという方に向けて、老人ホームにはどのような種類があり、どのように選ぶと良いのか?老人ホームの種類と選び方について、順を追ってわかりやすくご紹介します。

1. はじめに

様々なきっかけや理由で、「老人ホーム」への入所を考え始めると、その種類や専門用語の多さに驚くことでしょう。特に介護保険や介護サービスに関する知識は、老人ホームに関心を持って初めて知ることがたくさんあります。
また、老人ホームの入所はまだまだ先と思っていても、いざ検討し始めてみて、良い施設にめぐり合い、「たった今満床になって、申込が閉め切られてしまった」ということも往々にしてあります。老人ホームに関して準備と相談は早い方が良いのです。あらかじめ知っておきたい老人ホームの種類と選び方について紹介します。

2. 「老人ホーム」の種類

老人ホームは「要介護レベル」で決まる

まず初めに、入所される方の要介護レベルによって選択肢が変わるので、最初の確認ポイントは要介護認定を受けているか要介護レベルはいくつかという2点です。

要介護の場合、「要支援1~2」から「要介護1~5」までの7段階の判定があります。この要介護レベルが高い方ほど、老人ホームへの入所の必要性が高いとみなされます。様々な介護サービスを受けるためには、まず先に「要介護認定」を受ける必要があります。ちなみに「要介護認定」は入所希望者本人が住んでいる市区町村の窓口での申請になりますので、離れて暮らしている家族の場合は要注意です。
要介護認定をすでに受けている場合は、その要介護レベルによって、入所できる老人ホームの種類が決まります。

「老人ホーム」には「公的施設」と「民間施設」がある

次に公的施設と民間施設どちらを選ぶかでわかれます。ここは費用面で大きく変わりますので、重要なポイントになります。予算が潤沢にある場合は問題ありませんが、限られた年金だけでまかないたいという場合は、公的施設を優先して選ぶことになります。公的施設の種類は大きく分けて3種類あります。

公的施設

公的施設①特別養護老人ホーム

一般的に「特養(とくよう)」と呼ばれている種類の施設です。
介護保険を利用して入所する施設で、介護を受けながら長く生活をするための施設になり、ほとんどが看取りまで行います。利用者の収入額に応じて入所費用が決まるので、1番低価格で利用することができます入居一時金は不要で、利用料と食費などの月額費用を負担します。
入所希望者が最も多く、人気の施設では何百人待ち、数ヶ月待ちと言われる事でしょう。新しい施設も増えてはいますが、慢性的に需要に追い付かないため、入所するには要介護3以上でないと難しくなります。

  • 入所条件:要介護3~5
  • 入所期間:終身
  • 費用:入居一時金不要 月額6~15万円程度

公的施設②介護老人保健施設

一般的に「老健(ろうけん)」と呼ばれている種類の施設です。
こちらも介護保険を利用して入所しますが、一定期間(原則3カ月)、介護を受けながらリハビリを行い、在宅復帰を目指すための施設になります。病院と老人ホームの中間的な役割を担っています。こちらも入居一時金などは不要で、利用料や食費などの月額費用だけです。多床室であれば比較的安価で利用できます。

  • 入所条件:要介護1~5
  • 入所期間:原則3カ月
  • 費用:入居一時金不要 月額8~20万円程度

公的施設③介護療養型医療施設

医療法人が運営する種類の施設で「療養病床(りょうようびょうしょう)」とも呼ばれます。
一般的には入院をした患者が、入院期間を終えてからも医療処置や、リハビリなどが必要な場合にスライドするようにして入所するケースが多いようです。
あくまでも医療機関の延長のため、医学的な処置が必要な方に利用は限られます他の老人ホームのようなレクレーションなどは少なく、個室も少なく、多床室がほとんどです。

  • 入所条件:医学的管理が必要な要介護1~5の高齢者
  • 入所期間:医学的管理が必要な期間(終身ではない)
  • 費用:入居一時金不要 月額8~20万円程度

民間施設

次に民間施設ですが、民間の老人ホームは種類が豊富で費用も様々です。ここでは代表的な3種類を紹介しますが、自立支援を主にした老人ホームなどもあり、多種多様な条件に応じた老人ホームが多くあります。

民間施設①介護付き有料老人ホーム

自治体で「特定施設入居者生活介護」の認可を受けた民間企業が運営する介護施設です。種類が最も多く、サービスの種類や費用も様々で、入所条件もその施設によって異なります。幅広い選択肢の中から希望の条件に合った老人ホームを選択することができます。費用面はほとんどで入居一時金が必要で、月額利用料も発生します。地域差も大きく、サービスの充実度に応じてはかなり高額になります。

  • 入所条件:要支援・要介護の高齢者
  • 入所期間:施設によって異なる
  • 費用:入居一時金と月額利用料15万~35万円

民間施設②住宅型有料老人ホーム

自立・要支援・要介護の方が利用できる民間企業が運営する住宅型の老人ホーム施設です。
自宅で介護サービスを受ける場合と同様に介護保険が適用され、介護サービスは通所や訪問で受けることができます。できることは自分で行うため、比較的要介護レベルの低い方が多く利用する種類の老人ホームです。但し重度の介護や医療行為が必要になった場合は退所しなくてはいけなくなることもあります。
費用面では入居一時金と月額利用料、または入居一時金なしで月額利用料が高額に設定されている種類の施設もあります。

  • 入所条件:要支援・要介護の高齢者
  • 入所期間:施設によって異なる
  • 費用:入居一時金と月額利用料15万~30万円

民間施設③グループホーム

要支援2以上の認知症高齢者が少人数制で共同生活を送るための施設です。住み慣れた自治体にある地域密着型のサービスで、専門スタッフがサポートを行い、日常的な家事は利用者で分担して行うため、家庭的な雰囲気で生活することができます共同生活が円滑に行える比較的要介護レベルの低い方が多く利用します。
看護師の配置が義務付けられていないため、重度の介護や医療行為が必要になった場合、感染症の疑いがもたれた場合には退所しなくてはいけなくなることもあります。
費用面では入居一時金と月額利用料が発生し、介護サービスについては介護保険が適用されます。

  • 入所条件:要支援・要介護の高齢者
  • 入所期間:施設によって異なる
  • 費用:入居一時金と月額利用料12万~25万円

3. 「老人ホーム」の選び方5つのステップ

次に老人ホームを決定するために必要な選び方について、5つのステップで紹介します。入所する前にこれだけは押さえておきたい選び方のポイントです。

選び方ステップ①本人の希望

老人ホーム選びでは利用者本人が今後どう生活したいか、という希望を知ることが一番大切です。今現在の要支援・要介護の状況によって選択肢は変わりますが、「出来るだけ自分の事は自分で行いたい」と考えている場合は、「住宅型有料老人ホーム」か「グループホーム」などの種類が良いでしょう。また、プライベートな空間を重視する場合は、個室ユニットがあることが必須です。要介護レベルが高く、介護比重が高い方は、医療の充実度や、場合によっては看取りの有無も見据えておく必要があります。

選び方ステップ②条件の整理

条件の整理は、この本人の希望に加え、予算、医療の有無を照らし合わせ、条件的な優先順位を整理しておくということです。
最も重要なのが費用面の予算です。予算が潤沢であれば種類が豊富な民間の「介護付き有料老人ホーム」一択で良いでしょう。予算が少ない場合は、できるだけ公的施設を利用し、「特別養護老人ホーム」を最優先したいところです。但し特別養護老人ホームは要介護3以上の利用条件がありますので注意しましょう。入所希望者も多いため、早めに申込む必要があります。

次に医療的な処置が必要かどうかです。医療的な処置が必要な場合で、予算が少ない場合の選択肢は「介護老人保健施設(老健)」か、「介護療養型医療施設」の二択になります。予算が許せば種類が豊富な「介護付き有料老人ホーム」の中で、医療サービスが充実しているところを選びましょう。

選び方ステップ③相談

公的支援を受ける場合は、まず自治体の社会福祉相談窓口に相談します。入所者の希望と費用面、医療支援の条件を伝え、条件に合う種類の老人ホームがあるか相談しましょう。初めから民間の「介護付き有料老人ホーム」だけで選ぶ場合には必要ないと思われがちですが、様々な介護サービスの情報は社会福祉相談窓口に集まっていますので、選び方について1度相談してみることをおすすめします。自治体エリアの老人ホームリストを俯瞰して比較検討することが可能になります。

選び方ステップ④リサーチ

条件に合う老人ホームの目処がついたら、その施設の評判や口コミを地域の方や利用者から十分にリサーチしましょう。大きな施設であればネット上にも口コミがあります。特に民間施設の場合は、経営者によって大きく異なりますので、企業の評判や他施設の種類、運営状況なども調べましょう。常にスタッフ募集中の老人ホームは、人の入れ替わりが多いということを示します。人員募集状況は選び方の重要チェックポイントです。

選び方ステップ⑤見学・体験

希望の老人ホームが絞り込めたら、実際に足を運んで見学し、立地環境、設備、居室、スタッフや入所者の雰囲気などをチェックしましょう。できれば3か所以上行ってみると、施設ごとの違いがよくわかります。選び方としては簡単なチェックリストを作って比較してみて下さい。
その施設がデイサービスやショートステイなどの体験を行っている場合は、入所者が実際に体験してみるのが一番望ましいです。特に食事時の様子が見られると、入所者の生活がよくわかります。入所を決める前の大切な相性診断になります。

4. まとめ

ここでは老人ホームの「種類」と「選び方」について紹介しました。特に選び方は、経験を交えて大切だと思うポイントを5つのステップで紹介しましたので、再度繰り返します。

①本人の希望→②条件の整理→③相談→④リサーチ→⑤見学・体験

どの要素も外せないポイントですので、老人ホームへの入所を検討する時には、ぜひ参考にしてくださいね。

nihonail_logo 他にも介護の記事をチェック!

辛い介護の疲れと悩みを解消する8つのこと

笑顔と元気を与える、福祉ネイルの効果とは?