日本原産の青色の花は多くありませんが、その中のひとつがリンドウです。
秋の季節の花であるリンドウは、鮮やかな青色の花びらを空に向かって開かせています。
花びらは釣鐘型というベルのような形をしており、すずらんやスノーフレークなども同じ形をしています。
しかし、同じ形といってもリンドウのように上向きに花を咲かせる釣鐘型は実は珍しいのですよ。

今回はまだまだ知らないことが多いリンドウについて、開花時期や花言葉、お家での飾り方などをご紹介していきます。

「リンドウ」の開花時期は9月~11月の秋

リンドウの季節は「」で、気温が涼しくなる9月から11月までが見頃時期です。
日光を好む性質を持っており、日の光が足りないと花びらの青色が薄くなってしまいます。

日光に当たっているときだけ花びらが開く

さらに、リンドウと日光には切っても切れない繋がりがあります。
それは、リンドウの花びらは日光が当たっているときに開き、日没後や日陰では花を開かないという性質です。
秋の季節が深まり日照時間が短くなるにつれ、花びらが閉じていることも多くなります。
花が開閉を繰り返す様子は生命力に溢れていて、本当に生きているかのように感じます。
リンドウを眺めているだけでこちらまで活力を貰えそうですね。

暑さに弱く直射日光が苦手

しかし反対に、リンドウは暑さには弱いため直射日光を避けなければいけません。
直射日光に当たると株が弱るため、涼しい季節になるまでは半日陰や風通しのいい場所で育てるようにしましょう。
近年は秋になっても気温の高い日が多いため、日差しが強いときは特に注意が必要です。

「リンドウ」は「秋」を代表する花

リンドウの季節は秋」というのは小学校受験でよく出る問題でもあります。
数種類の植物のイラストの中から、秋が旬のものを選ぶ問題は定番となっているそうです。
一緒に出題されるのはひまわりや梅、すずらんなど特徴的で馴染みのある花が多いなか、リンドウは大人でも分からない人が多いのではないでしょうか?

花が咲き続ける日数は1週間前後

「花の命は短い」とよく言われますが、リンドウの寿命もあまり長いものではありません。
開花期間は平均して約5日~10日程度です。
日光の当たり具合によって花びらが開閉を繰り返したあと、そのまま蕾のように閉じたままとなり一生を終えます。
花が閉じているだけなのか寿命が来たのか見分けが難しいときは、花びらが茶色く枯れてきていないか観察してみてください。
リンドウは動きがあるだけに寿命で時が止まってしまう姿は何とも切なく、秋の季節のもの悲しさに拍車をかけるようです。

頑丈な根は季節を跨いで花が咲く

しかしリンドウの中でも多年草の品種であれば、翌年の秋に再び開花させることが可能です。
寒さに強いので、見頃の季節が終わっても根は地中で生き続けています。
冬の間も水をやると春には新芽が出て、秋が近づくと花を咲かせます
しっかりとお世話をした花が1年ぶりに顔を覗かせるのは、何ともいえない嬉しさがありますね。
この儚さと生命力が植物の魅力のひとつとも言えるのではないでしょうか。

リンドウ

「リンドウ」は漢字で「竜胆」別名もなんだか怖い?

リンドウは漢字で書くと竜胆となり、見た目の可憐なイメージとは逆に強そうな印象を持ちます。
なぜこの漢字が使われるようになったのでしょうか?

漢名「竜胆」の由来

実は、もともと先に呼ばれていたのは漢名の「竜胆」で、その語源としてこのような説があります。
リンドウの根は生薬として大昔から使われており、苦味によって胃の働きを促進させる苦味健胃薬の効能を持っています。
その根の苦さは竜の胆(きも)ほど苦い、という例えから「竜胆」と名付けられました。
平安時代にはこの漢名がすでに付けられていましたが、読み方は諸説あったようで「りむたう」「りんたう」「りんだう」などが変化し、今のリンドウと呼ばれるようになりました。

別名は「疫病草」

リンドウの別名は疫病草(えやみぐさ)、胃病草(いやみぐさ)と少し怖い響きの名前をしています。
この別名にも、「竜胆」と同じく根が関係しています。
リンドウの根は細いものから太いものまでひげ状に多数伸びて、よく根付く植物です。
根付く=寝付く=寝たきりになる、と表されたため疫病草(えやみぐさ)という別名が付きました。
胃病草については、前述した生薬としての役割から胃を病んだときに飲む草として広まったとされています。
リンドウの名前には、薬や病気に関する由来が多いのですね。

リンドウ

「リンドウ」の花言葉と誕生花について

花言葉はその花自身を表しています。
リンドウの根のように力強い花言葉や、見頃の季節である秋独特の寂しさを漂わせる花言葉が特徴的です。

「勝利/正義感」

薬として人の病気を治す手助けをしてくれるリンドウ。
病気に打ち勝つという意味から勝利という前向きな言葉が生まれました。
正義感についても同じように、病(悪)を倒す=正義という意味が含まれています。

「誠実」

まじめで真心があることを指しており、正直なことを表しています。
リンドウの茎は上にまっすぐ伸びる性質があり、上に向かって花びらを開きます。
曲がることやしなだれることのない、どこまでもまっすぐな姿は誠実そのものです。

「悲しんでいるあなたを愛す」

秋のもの悲しさを表すこのリンドウの花言葉は、ふたつの意味にとることができます。
悲しんでいるあなたを見るのが好き」というちょっと悪趣味な意味か、病めるときも健やかなるときも変わらず愛しているという意味です。
他の花言葉の意味を含めて考えると、後者の方が当てはまる気がしますね。

リンドウを誕生祝いや敬老の日に贈ろう

誕生花は8月31日・9月16日・10月20日となります。
見頃の季節を迎える少し前、夏の終わりごろから秋の時期です。

秋生まれの友人や家族にプレゼントとして渡すのも良いですが、リンドウは「敬老の日」に贈る花としても人気があります。
敬老の日は秋に入って一番初めにくる祝日で、見頃の時期にもぴったりと一致します。
そして、長寿を祝う日だからこそ贈りたいのが「白寿(はくじゅ)」という青と白のコントラストが美しい品種です。
白寿は年齢に関係の深い言葉というのをご存知でしょうか?
白寿は還暦や古希と同じく長寿をお祝いする言葉で、99歳のお祝いを意味します。
名前の由来は「百」から「一」を引くと「白」になることから付けられました。
長生きして欲しいという願いを込めたリンドウの花を、敬老の日に贈るのはとても喜ばれそうですね。

敬老の日に贈る際の注意点

しかし、敬老の日にリンドウを贈るときは一点だけ気を付けたいことがあります。
それは鉢植えではなくブーケなどの切り花で贈る方が好ましいということです。
リンドウの別名は「疫病草(えやみぐさ)」と呼ばれていることをご紹介しましたが、この名前はよく根付く花であることから由来しています。
「根付く」は「寝付く(寝たきり)」と捉えることもできるため、根を張る鉢植えよりも切り花のほうが余計な誤解を与えなくて済みます。
ぜひ「敬老の日」には秋らしくリンドウでつくったフラワーアレンジメントを贈ってみてください。

秋の花を一年中楽しむ!「リンドウ」でドライフラワーのつくり方

生花のままだと1週間程度しか楽しむことができませんが、ドライフラワーであれば開花の時期が終わっても部屋に飾っておくことができます。
リンドウの花びらは比較的頑丈なので、ドライフラワー初心者の方でも失敗せずにつくることが可能です。

リンドウ

●準備するもの

・リンドウ
・麻ひも
・輪ゴム
・はさみ

リンドウは秋頃にお花屋さんの店頭に並び始めます。
新鮮な状態からドライフラワーを作る方が綺麗に仕上がるため、購入後はなるべく早めに加工しましょう。

●茎を束ねて輪ゴムで縛る

花を逆さに吊るして乾燥させるため、数本を輪ゴムで束ねます。
束ねるときは茎の長さの調整や、余分な葉をはさみで切り落としてください。

●麻ひもで風通しの良い場所に吊るす

輪ゴムで束ねた部分に麻ひもを巻き付け、風通しの良い日陰に干しましょう。
外気や直射日光にあたると花びらが痛むため、室内がおすすめです。

●10日間ほどで完成

乾燥すると花びらや葉の部分がくしゃくしゃと縮みます。
力を込めて握ると壊れてしまいますので、優しく扱いながら飾ってください。

ドライフラワーを作るときの注意点は、しっかりと乾燥させることです。
乾燥が足りていないと、花が部分的に茶色く変色してしまいます。
束ねて吊るすときはできる限り花や葉が重なり合わないように調整してみてください。

ドライフラワーは乾燥させる過程でどうしても色がくすみがちです。
ですがリンドウはハッキリした青色をしているため、ドライフラワーになっても部屋を華やかにしてくれますよ。

まとめ

今回は、秋の花「リンドウ」の見頃の季節や花言葉、飾り方などについてご紹介しました。

まとめると、
・開花時期は9月から11月頃の秋の季節
・漢名や別名には健康に関係した意味が含まれている
・花言葉は「勝利」「正義感」「誠実」「悲しんでいるあなたを愛す」
・敬老の日のプレゼントや、ドライフラワーにして飾るのがおすすめ

となります。

引き込まれるような美しい青色のリンドウは、他の植物とは違った存在感があります。
今年の秋はぜひ「リンドウ」をお部屋に飾ってみてくださいね。

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