風水で運気に影響を与えると言われている「」は、飾るだけで空間の雰囲気をがらりと変えてしまうパワーを持っています。飾る方角絵のモチーフによって、風水の効果にも大きな影響があることをご存知でしょうか。
今回は、風水において効果のある飾り方や方角、モチーフについて紹介します。毎日の暮らしに潤いをもたらしてくれる絵を使って、部屋の運気アップにチャレンジしてみましょう。

風水における絵の意味

風水において絵を飾るという行為は、「窓を増やす」という意味を持っています。絵を飾ることで窓が増えるため、良い気を取り込んで運気の流れを良くする効果があるとされています。
ただし、気を取り込むためにたくさん絵を飾れば良いというわけではありません。飾る方角や絵のモチーフによっても運気が大きく左右されるので、効果的に運気をアップさせるためにも風水を意識して絵を飾るようにしましょう。

風水的に効果のあるモチーフの絵

風水では飾る絵の内容によって、運気が変化すると考えられています。方角によっても変わりますが、なるべく明るい色彩で穏やかなモチーフの絵を飾ることで、運気アップに繋がるでしょう。
ここでは運気をアップさせる絵、逆に運気を下げてしまう絵について紹介します。

運気をアップさせる絵

飾る絵を選ぶときは、明るい色彩の絵や見ていると心が落ち着くような絵を選ぶと良いでしょう。アップさせたい運気に合わせて、絵のモチーフを選ぶのもおすすめです。
たとえば、仕事運や勉強運を高めたい場合は、部屋の東側に水辺の風景画を飾ると集中力上昇の効果が期待できます。
金運や全体運を上げたいときは、山の風景画を飾りましょう。山は風水において大きなパワーを持っていると考えられているため、龍が天を上るように運気が上昇していく効果があります。
恋愛運をアップさせたい場合は、ピンクの花の絵や大きなハートが描かれている絵、桃の絵などを部屋に飾るのがおすすめです。
このように、運気に合わせて絵を選ぶことで、風水の力が良い方向へと働いてくれるでしょう。

運気を下げてしまう絵

パッと見たときに、気分がどんよりしたり暗い気持ちになったりするようなモチーフの絵は運気を下げてしまう原因になるので避けましょう。たとえば骸骨やドクロマークの絵、戦争をモチーフにした絵、殺伐とした風景画などは、マイナスな気を発しているのであまりおすすめしません。
くすんだ配色や暗い内容の絵は、飾るとその部屋に住んでいる人の運気を吸い取るだけでなく、悪い気まで呼び寄せてしまうことがあるので注意しましょう。もしも夫婦仲が冷え込んでいたり、家族内で喧嘩などが頻発している場合は、家の中に暗いモチーフの絵が飾られていないか確認してみると良いかもしれません。
また、額縁や絵の表面に埃が積もっていたり、絵が傾いたままの状態で飾っているのもNGです。定期的に埃が積もっていないか確認して掃除したり、傾きを直して綺麗な状態の絵を飾るようにしましょう。

部屋別に絵を飾るときの風水ポイント

運気をアップさせるためには、部屋によって絵のモチーフや飾り方を変えることが大切です。
玄関や寝室、リビングなどそれぞれの場所に適したモチーフの絵を飾ることで、運気も大きく変化します。
下記では、部屋別に絵を飾る際の風水ポイントについて紹介します。

玄関に絵を飾るときの風水ポイント

風水では玄関は運気の出入りを司る空間と言われ、とても重要な場所です。
そのため、玄関に飾る絵は慎重に選ぶようにしましょう。
玄関に飾ると良いと言われているモチーフは、風景画や花の絵です。
その中でも、対人運や金運をアップさせたいのであれば「山」が描かれている絵を飾りましょう。
風水において山は龍脈を表し、良い気が湧き出ることで知られています。
本物の山の力には及ばないかもしれませんが、雄大な山の絵を飾るだけでもそれに近い効果が働き、良い気を作り出してくれるでしょう。
飾り方は玄関の正面を避けて、右か左の壁にA4サイズ程度の絵を飾ると良いとされています。
玄関の正面に絵を飾ってしまうと、家の中に入ろうとした良い気まで跳ね返してしまう効果があるため、気の流れが滞る可能性があるので注意してくださいね。

また、家族の肖像画や似顔絵を玄関に飾ると「そこに描かれている人を家から追い出す」という意味があるので、喧嘩が増えたり家庭内のいざこざが絶えなくなったりというような現象が起こる可能性があります。
そのため、風水的な観点から子供の絵や家族のイラストを玄関に飾るのは避けた方が無難でしょう。
また、温かみを感じないような無機質な絵や幾何学的な模様の絵は、見ていると心がそわそわして落ち着かなくなる力を持っています。
家の中にいても落ち着かず、心身の疲れが抜けない状態になってしまうかもしれません。
そのようなモチーフの絵を玄関に飾ると、良い運気が入りにくくなるため、なるべく飾らないようにしましょう。

寝室に絵を飾るときの風水ポイント

寝室は疲れを癒し、心身を休ませるための大切な空間なので、居心地の良い環境を作ることがポイントです。
寝室に絵を飾る場合は、気持ちを落ち着かせてくれるような温かみのある色合いの風景画を「東」の方角に取り入れましょう。
太陽は東から昇り西へ沈んでいくので、東の方角に自然や風景の絵を飾ることでやる気が高まり、健やかに過ごせるようになります。
春や夏を感じさせてくれるような絵や、明るい森林などの絵がおすすめです。
また、北に位置している寝室には「海」の絵を飾ると、魔除けや邪気を浄化してくれる効果があると言われています。
北の方角は「水」の気を司っているので、海や湖などの絵はとても相性が良いでしょう。
ただし、荒れている海や暗い雰囲気を放っている海の絵は、トラブルや不安などを意味しており、睡眠にも影響が出る可能性があるので飾らないようにしてください。
なるべく波が穏やかな海や、静かで明るい海の絵を飾るようにしましょう。
海の向こうに朝日が昇るようなモチーフの絵は、生命のエネルギーを表しているので、努力が実を結んで仕事運が上昇する効果が期待できます。

リビングに絵を飾るときの風水ポイント

窓が小さかったり、日当たりが悪くなかなか日光を室内に取り込めないタイプのリビングの場合、室内全体がどうしても薄暗くなってしまうため、運気が落ち込んでしまう可能性があります。
そのような場合は、日光が入らない代わりに絵をインテリアとして飾ることで運気アップの効果が期待できます。
太陽の光を表すような明るい色合いの絵や、ポップなテイストのイラストを飾ると良いでしょう。
他にも、「赤富士の絵」は全体運や金運上昇、「鳥がたくさん集まっている絵」は人間関係円満、「花の絵」と「果物の絵」は全体運や恋愛運に関係すると言われています。
上昇させたい運気に合わせて、絵のモチーフを選ぶと良いでしょう。
ただし、どのモチーフを選んだとしても、なるべく心が穏やかになる雰囲気の絵明るい色合いの絵を選ぶようにしてください。

トイレに絵を飾るのは風水的にOK?

風水においてトイレは不浄の場所とされ、水の気が多い空間です。
家の中でも汚れが発生しやすく、陰の気が集まりやすいため、小さな観葉植物などを置くと悪い気を吸い取ってくれるとされています。
トイレに観葉植物を置くスペースがない場合は、植物や自然が描かれた絵を飾ることで同じような効果が得られるのでおすすめです。
また、風水では絵を飾ることは「そこに窓を作る」という意味を持っているので、窓がなく空気がどんよりしやすいトイレに絵を飾ると、気の流れが良くなるとも言われています。
トイレに絵を飾るときは小さめの絵を一枚だけ飾るようにして、埃が積もらないように定期的に掃除するように意識しましょう。

なるべく飾らない方が良い場所

絵は長年飾っていると劣化したり褪色したりするものなので、強い日差しが当たる場所や湿気が多い場所にはなるべく飾らないようにしましょう。
紙が劣化したものや変色した絵、湿気でカビが生えてしまった絵は風水的にも陰の気を放っているので、気に入っているからとそのままにして飾っておくと運気がダウンしてしまう恐れがあります。
大切な絵を長持ちさせるためにも、直射日光が当たらない場所や湿気が少ない場所を意識して絵を飾るようにしましょう。

絵を飾るときに意識してほしい方角別の相性

方角にはそれぞれ、「水の気」「火の気」「木の気」「土の気」「金の気」という五行が割り当てられています。
方角に適した相性の良い絵を飾ることで、その方角の持つパワーを高めることができるので、絵を飾るときに意識してみると良いでしょう。
下記で、方角別の絵の相性について紹介します。

北の方角

風水では北の方角は「水の気」を司るので、水辺や海などの水に関係する絵を飾るのがベストです。
穏やかな水面や港など、水を連想させるモチーフのものを選ぶようにしましょう。
ただし、水や海であればどんな絵でもOKというわけではありません。
暗い色合いの水辺や波が荒れているような海の風景画は、水の気を乱してしまう恐れがあるので、控えた方が良いでしょう。
太陽が一緒に描かれた明るい雰囲気の海や、穏やかさに満ちた水辺の絵を飾るようにしてくださいね。

東の方角

東の方角は「木の気」を司り、健康運に影響があると考えられています。
木の気と相性の良い樹木や花、森林などの自然が描かれた絵を飾ると、家族全員の健康運が上昇し、健やかに過ごせるようになるでしょう。
また、木と一緒に湖などの水辺が描かれているような絵も相性が良いのでおすすめです。
さらに、東は太陽が昇る方角なので仕事運にも関係があります。
生命力に溢れた明るい森林の絵を飾ることで、思いがけない出世や昇給に恵まれるでしょう。

西の方角

西の方角は「金の気」を司るため、金運に大きな影響があります。
西に絵を飾る場合は金の気と相性の良い、黄色と白をメインカラーにした風景画が適しています。
たとえば、イチョウ並木や秋の夕暮れをイメージした絵、マーガレットや菜の花など黄色や白を強調した絵を飾ると金運アップの効果が期待できるでしょう。
また、西は金運のほかに子ども運にも関係があるとされています。
子どもをイメージした絵をリビングの西側に飾ることで、子どもの成長や学業全般の運気がアップしたり子宝に恵まれたりするなど、良い影響を得られるでしょう。

南の方角

南の方角は「火の気」が強く、美容運や人気運を司る方角と言われています。
火の気と相性の良い、暖かい色彩のキャンドルや暖炉などをモチーフにした絵、赤をメインカラーにした絵を飾ると良いでしょう。
また、太陽や星、月などの絵も南の方角と相性が良いので、美容運や人気運の上昇に効果があります。
火は木材が燃えることにより勢いづくので、森林や木が燃えているような描写の絵もおすすめです。
さらに、南は風水四神である朱雀の方角でもあります。
朱雀は赤色の鳥なので、美の象徴でもある朱雀を題材にした絵や、赤い鳥の絵を飾ることによって美容運が高まり、大きな幸運がもたらされるでしょう。

まとめ

方角に合わせて絵を選ぶことで、その方角が司っている運気をさらに高めることができます。
絵を選ぶ際には、暗いモチーフの絵をなるべく避けて、心が落ち着くような温かみのある絵や明るい雰囲気の絵を選ぶようにしましょう。
方角に適したモチーフの絵をインテリアとして飾ることで部屋の雰囲気も明るくなり、運気の上昇も見込めるのでぜひ挑戦してみてくださいね。

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